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夕暮の光はさきほどより力を失い、土間の隅には夕影が少しずつ忍びこみはじめた。
遠藤周作「沈黙(新潮文庫)」に収録 ページ位置:73% 作品を確認(amazon)
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夕方
室内に差し込む光
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前後の文章を含んだ引用
......でいつの間にか根も腐っていった。私はながい間、それに気づきもせず知りもしなかった」 最後のフェレイラのこの言葉には司祭も疑うことのできぬ苦い諦めがこもっていた。夕暮の光はさきほどより力を失い、土間の隅には夕影が少しずつ忍びこみはじめた。司祭は遠くで木魚を叩く単調な音と、仏僧たちの悲しそうな読経の声を聞いた。「あなたは」司祭はフェレイラにむかってつぶやいた。「もう私の知っているフェレイラ師ではな......
単語の意味
夕影(ゆうかげ)
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夕方の表現・描写・類語(時間帯(朝・昼・夜)のカテゴリ)の一覧 ランダム5
既に橋のたもとにはすっかり夕暮の色が下りていた。
野間宏 / 崩解感覚「暗い絵・顔の中の赤い月 (講談社文芸文庫)」に収録 amazon
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室内に差し込む光の表現・描写・類語(室内のようすのカテゴリ)の一覧 ランダム5
ズボンもプレスがされていて、そこに窓から差しこんだ黄昏の陽が染みのようにあたっていた。
遠藤 周作 / 影法師 amazon
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「時間帯(朝・昼・夜)」カテゴリからランダム5
無限の厚ぼったい海のような夜の底
加賀 乙彦 / フランドルの冬 amazon
さっきまで頭上で海面を輝かせていた太陽はすでに水平線まで遠のき、うっすらと赤みを帯びている。
吉田修一「悪人」に収録 amazon
「室内のようす」カテゴリからランダム5
重い扉を未練気もなくピッタリと閉めた。
夢野久作 / ドグラ・マグラ
部屋いっぱいに差した冬の日差しが曇り、そしてまた明るくなった。
村上 春樹「1973年のピンボール (講談社文庫)」に収録 amazon
電燈の光はそこまで届かなかったので、彼女はできるだけ暗い片隅にかくれるように小さく身をちぢめていた。
遠藤 周作「海と毒薬 (角川文庫)」に収録 amazon
(社長室)木目の際立つ豪華な観音扉
横山 秀夫「クライマーズ・ハイ (文春文庫)」に収録 amazon
「晴れ・曇り」カテゴリからランダム5
時刻は午前十時を回り、海に洗濯された太陽も、徐々に使い古されて黄ばんでゆく。
綿矢 りさ / 仲良くしようか「勝手にふるえてろ (文春文庫)」に収録 amazon
プールの天井には細長い天窓がついていて、そこから射しこむ太陽の光が水面に小さく揺れていた
村上春樹 / 回転木馬のデッド・ヒート(プールサイド) amazon
鹿児島湾がきらきらと光るのが見える。そしてその後ろに九州の山々が朝日を浴びつつ、緑の色に塗られていく。
百田尚樹「永遠の0」に収録 amazon
スコールは右手の西南に去って、市街の出岬の彼方の海に、まだいくらか暗沫 の影を残している。
岡本かの子 / 河明り
窓から流れこむ斜光線の明るい小川
開高 健 / 裸の王様「パニック・裸の王様 (新潮文庫)」に収録 amazon
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