TOP > 風景表現 > 時間帯(朝・昼・夜) >

TOP > 風景表現 > 室内のようす > 門・扉・窓・戸

TOP > 風景表現 > 室内のようす > 室内に差し込む光


カテゴリ検索 単語の意味
戸板のすぎの赤みが鰹節かつおぶししんのように半透明にまっに光っているので、日が高いのも天気が美しく晴れているのも察せられた。甘ずっぱく立てこもった酒と煙草たばこ余燻よくんの中に、すき間もる光線が、透明に輝く飴色あめいろの板となって縦に薄暗さの中を区切っていた。
有島武郎 / 或る女(後編) ページ位置:41% 作品を確認(青空文庫)
この表現が分類されたカテゴリ
門・扉・窓・戸 室内に差し込む光
しおりに登録する
前後の文章を含んだ引用
......性に富んだ熱したその肉をかんだ。  その翌日十一時すぎに葉子は地の底から掘り起こされたように地球の上に目を開いた。倉地はまだ死んだもの同然にいぎたなく眠っていた。戸板のすぎの赤みが鰹節かつおぶししんのように半透明にまっに光っているので、日が高いのも天気が美しく晴れているのも察せられた。甘ずっぱく立てこもった酒と煙草たばこ余燻よくんの中に、すき間もる光線が、透明に輝く飴色あめいろの板となって縦に薄暗さの中を区切っていた。いつもならばまっに充血して、精力にち満ちて眠りながら働いているように見える倉地も、その朝は目の周囲に死色をさえしていた。むき出しにした腕には青筋が病的に思......
単語の意味
飴色(あめいろ)
光線(こうせん)
戸板(といた)
晴れ(はれ)
飴色・・・半透明の薄く明るい褐色。麦芽のデンプンをメイン材料にして作った昔の水飴の色。
光線・・・光のすじ。光の線。差してくる光。
戸板・・・雨戸の板。
晴れ・・・1.天気がいいこと。雨や霧などが伴わない天気。空に雲が少ない、もしくはまったく無い状態。
2.多くの人から注目されて、光栄に思うこと。待ちに待った、めったにない機会であること。晴れがましいこと。正式なこと。公式なこと。
3.疑いが解けて、自由になること。「晴れて自由の身になる」
ここに意味を表示
朝の表現・描写・類語(時間帯(朝・昼・夜)のカテゴリ)の一覧 ランダム5
朝は波の しま が誘うように、沖へ逃げた。
昇平, 大岡「野火(のび) (新潮文庫)」に収録 amazon
このカテゴリを全部見る
門・扉・窓・戸の表現・描写・類語(室内のようすのカテゴリ)の一覧 ランダム5
切り取ったような四角の窓
野間 宏 / 崩解感覚「暗い絵・顔の中の赤い月 (講談社文芸文庫)」に収録 amazon
いかめしい門扉もんぴ
吉川英治 / 無宿人国記
このカテゴリを全部見る
室内に差し込む光の表現・描写・類語(室内のようすのカテゴリ)の一覧 ランダム5
曇りガラスの格子戸越しに、月の光があった。
向田邦子 / りんごの皮「思い出トランプ(新潮文庫)」に収録 amazon
このカテゴリを全部見る
「時間帯(朝・昼・夜)」カテゴリからランダム5
外を行き来する人の影が、坂道に異様なほど長く かれる夕暮どき
浅田次郎 / 伽羅「鉄道員(ぽっぽや) (集英社文庫)」に収録 amazon関連カテ夕方坂道・斜面・勾配
明かりの消えた部屋。お互いの体が明確に見てとれる時刻
山田詠美「新装版 ハーレムワールド (講談社文庫)」に収録 amazon
「室内のようす」カテゴリからランダム5
窓を埋めた曇天
池井戸潤「下町ロケット (小学館文庫)」に収録 amazon
デパートの窓明かりが歩道を明るく照らし、とぎれなくゆきかう人々の顔も白く輝いて見える。
吉本 ばなな / ムーンライト・シャドウ「キッチン (角川文庫)」に収録 amazon
「晴れ・曇り」カテゴリからランダム5
晩春の午後の陽の光が引き潮のようにおとろえて行った
大江 健三郎 / セヴンティーン「性的人間 (新潮文庫)」に収録 amazon
大地から立ちのぼる炎に似たかげろう
北 杜夫 / 谿間にて「新潮日本文学 61 北杜夫集―楡家の人びと・他」に収録 amazon
カテゴリ検索 単語の意味
同じカテゴリの表現一覧
時間帯(朝・昼・夜) の表現の一覧 
室内のようす の表現の一覧 
晴れ・曇り の表現の一覧 
風景表現 大カテゴリ
表現の大区分