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合掌・手を合わせるの表現・描写・類語(手・指・爪のカテゴリ)の一覧 ランダム5
両手を鼻の先に合せて太陽を拝んでいる。
伊藤左千夫 / 野菊の墓
園長は腰の前で二つの掌を柔らかく合わせていた。それは祈りの形に似ていた。わたしはふと、彼を掬い上げたら天使のように軽いかもしれないと思った。
小川洋子 / 揚羽蝶が壊れる時「完璧な病室 (中公文庫)」に収録 amazon
(両手を組む)両手を組んで、 揉みしだくようにその感触を確かめた。指の肉を介して、骨同士を 軋ませるように強く絡ませた。痛みの内に、肉体の本音を聞き取ろうとし、一体感を確かめようとした。
平野 啓一郎「マチネの終わりに (文春文庫)」に収録 amazon
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祈る・願うの表現・描写・類語(思考・頭の中の状態のカテゴリ)の一覧 ランダム5
男女の(祈りの)声は噴水のようにたち上り消えていく。
遠藤周作「沈黙(新潮文庫)」に収録 amazon
戦雲が地平線に重くたれ込めようとも、平和の天使の翼がこれらを吹き払ってくれることを信じよう。
新渡戸稲造 訳:岬龍一郎「いま、拠って立つべき“日本の精神” 武士道 (PHP文庫)」に収録 amazon
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「思考・頭の中の状態」カテゴリからランダム5
色々と根掘り葉掘り質問した挙げ句、急に感じ入ったような表情になって、「すみません。」と謝られた。
平野啓一郎「ある男」に収録 amazon
ときどき彼は、彼女がこの東京にいるのだということを、何かの拍子にふと思い出しどうしているだろうかなどと考えることがあった。がそれがまるで溝の中から浮かび上ってくる水泡のように、彼の意識に上ってきては、すぐさま、跡形もなく、消えて行ってしまうのであった。
野間 宏 / 残像「暗い絵・顔の中の赤い月 (講談社文芸文庫)」に収録 amazon
そうかと心の裏 で手を拍 った
夏目漱石 / 吾輩は猫である
漁夫や船員を「女」よりも夢中にした。
小林多喜二 / 蟹工船
「手・指・爪」カテゴリからランダム5
彼は射撃練習でもするように腕をまっすぐに伸ばし、闇の奥を指さした。
村上 春樹「1973年のピンボール (講談社文庫)」に収録 amazon
「動作・仕草・クセ」カテゴリからランダム5
こんな筈ではなかったと涙が火のように溢 れていた。
林芙美子 / 新版 放浪記
何ものかに、押し返されるように、彼は、たたたと、後へ戻った――いや蹌 めいた。
吉川英治 / 無宿人国記
(泣く)ゴム毬(まり)を押し潰したような、ぐすっという音とともに肩を波打たせる
里見 トン / 極楽とんぼ―他一篇 amazon
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