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感触の比喩を使った文章の一覧(72件)
蝉籠(せみかご)の小さな編み目の感触が母の肌ざわりのよう
伊集院 静 / 三年坂 amazon
背中の子どもが石の地蔵を背負っているように重い
干刈 あがた / ゆっくり東京女子マラソン amazon
撓みきった竹が手から放たれると、声を上げるように風を切る
伊集院 静 / 三年坂 amazon
壊れた椅子に楽々と体重を預けられるほどの悲しい重さ
阿部 昭 / 千年・あの夏 amazon
毛虫に撫でられているような感触
宮本 輝 / 夢見通りの人々 amazon
手に、蛇をつまんで投げ捨てたような、いやな感触が残る
藤沢 周平 / 三屋清左衛門残日録 amazon
まるで胎内から生みだされて来たように、人肌じみたぬくもりを持つ液体がぬらりとして
森 敦 / かての花「月山・鳥海山 (文春文庫 も 2-1)」に収録 amazon
病人は急に私の肩の上でがっくりと落ちついた金庫みたいになって
横光 利一 / 時間 amazon
羽根布団のように柔かい。
石坂 洋次郎 / 若い人 amazon
ホームは、飴を流したように、濡れている。
林 芙美子 / めし amazon
絹を拾った。本当に上等のものだった。手ざわりも柔らかく、ふわりと浮かべば夜空に舞い上がっていきそうな白さだった。
伊坂 幸太郎 / オーデュボンの祈り amazon
乾いてミイラのようになった草の塊り
村上春樹「風の歌を聴け (講談社文庫)」に収録 amazon
壁は遠くでみるよりずっとヌメヌメとしていた。巨大ななめくじの這ったあとのようだった。
村上 春樹「1973年のピンボール (講談社文庫)」に収録 amazon
甥っ子は眠っていて、頬に人差し指で触れると水ぶくれを撫でたような奇妙な柔らかさを感じた。
村田 沙耶香「コンビニ人間」に収録 amazon
その他の感覚を表す比喩表現
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