壁にもたれて彼はふかい溜息をついた。
遠藤 周作「海と毒薬 (角川文庫)」に収録 ページ位置:20% 作品を確認(amazon)
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ため息・吐息
ほっとする・緊張を解く
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前後の文章を含んだ引用
......戸田で顔をそむけていた。「勝呂君、やってくれるだろう」「はい……」勝呂は眼をしばたたきながら、か細い声で答えた。 くたびれたようにおやじが廊下に出た時、大部屋の壁にもたれて彼はふかい溜息をついた。おばはんは毛布で体を包んだままベッドの隅から、まだ、彼を見あげている。その困ったような視線から彼はくるしそうに眼をそらした。手術をやればこの患者は百のうち五十は......
単語の意味
溜め息・溜息・ため息(ためいき)
溜め息・溜息・ため息・・・気苦労や失望、また、感動したときや緊張がとけたときに、思わず出る大きな息。大息(おおいき・たいそく)。長息(ちょうそく)。
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ため息・吐息の表現・描写・類語(嫌いのカテゴリ)の一覧 ランダム5
胸の中をからっぽにするぐらい深いため息をついた。
重松 清「流星ワゴン (講談社文庫)」に収録 amazon
なるほどな。もう一度、深呼吸とともに思う。なるほどな。吐き出す息が、ため息の重さになる。
重松 清「流星ワゴン (講談社文庫)」に収録 amazon
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ほっとする・緊張を解くの表現・描写・類語(安心するのカテゴリ)の一覧 ランダム5
一息吐くと、自分がたった一人で宮崎にいることのふしぎに心地良く沈潜していった。
平野啓一郎「ある男」に収録 amazon
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「安心する」カテゴリからランダム5
泥のごとく、ねむりこけてしまう
池波 正太郎「食卓の情景 (新潮文庫)」に収録 amazon
皮肉な微笑
横光利一 / 日輪
「嫌い」カテゴリからランダム5
「呼吸」カテゴリからランダム5
ひゅうう、と穴から漏れる空気のような息を繰り返した。
伊坂 幸太郎 / ラッシュライフ amazon
どっはああぁぁー、と、俺は肺ごとこぼれ落ちてしまいそうな深い息をはく。
新海 誠「小説 君の名は。 (角川文庫)」に収録 amazon
ふいごのように息を吸ったり吐いたりする
石森 延男 / コタンの口笛 第2部 amazon
「感動」カテゴリからランダム5
彼女が強いショックを受けたのは明らかだった。唇は開いたまま硬直し、眼を盛んにしばたたかせて、喜怒哀楽のどれにも属さない表情を見せた。
雫井 脩介「火の粉 (幻冬舎文庫)」に収録 amazon
ぽっと熱くなったほど感情を動かされた。
宮本百合子 / 伸子
身のおき場のないほど感激して
松本 清張 / 真贋の森「松本清張ジャンル別作品集(3) 美術ミステリ (双葉文庫)」に収録 amazon
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