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博士はルートをほめるのに、労力を惜しまなかった。ほめている間に、どんどん時間だけが過ぎて、宿題が一向にはかどらなくても焦らなかった。ルートがどんなに愚かな袋小路へ入り込んだ時でも、川底の泥から一粒の砂金をすくい上げるように、小さな美点を見出だした。
小川洋子「博士の愛した数式 (新潮文庫)」に収録 ページ位置:20% 作品を確認(amazon)
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前後の文章を含んだ引用
......つ下が三回ずつ出てくる。×枚、×足、×円。×枚、×足、×円……この繰り返しのリズムを、的確につかんでいた。味気ないドリルの問題が、一篇の詩のように聞こえたよ」 博士はルートをほめるのに、労力を惜しまなかった。ほめている間に、どんどん時間だけが過ぎて、宿題が一向にはかどらなくても焦らなかった。ルートがどんなに愚かな袋小路へ入り込んだ時でも、川底の泥から一粒の砂金をすくい上げるように、小さな美点を見出だした。「じゃあ、この人の買物を絵にしてみようじゃないか。まず、ハンカチが2枚だろ。それから、くつ下が2足と……」「それ、くつ下に見えないよ。太った芋虫だよ。僕が描いて......
単語の意味
焦らす(じらす)
焦らす・・・期待させつつもったいぶって相手をイライラさせる。
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感投詞を奉呈した。
夏目漱石 / 吾輩は猫である
夏目漱石 / 吾輩は猫である
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私なんでも野菊の生れ返りよ。野菊の花を見ると身振いの出るほど好 もしいの。
伊藤左千夫 / 野菊の墓
栄子があまりにも栄子らしいことを言ったので、宴席半ばにしてはじめて本当に〝懐かしい、久々に会った〟という感じがした。 栄子の 芯 に触れたような感じだ。
吉本 ばなな「アムリタ〈上〉 (新潮文庫)」に収録 amazon
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この部屋は表彰したいぐらい、風の通りがいい
あさの あつこ「ガールズ・ブルー〈2〉 (文春文庫)」に収録 amazon
子供をなだめる母親のように何をこわがっているのだと自分に言いきかせ
遠藤周作「沈黙(新潮文庫)」に収録 amazon
波奈が一歩後ろに下がると、拍手や歓声が、五人全員に向けられているような音に変わる。
朝井 リョウ「武道館 (文春文庫)」に収録 amazon
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俺は馬鹿みたいに立ち尽くしてしまった。
朝井 リョウ / 僕は魔法が使えない「もういちど生まれる (幻冬舎文庫)」に収録 amazon
裂けるほど目を見張って
有島武郎 / 或る女
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