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彼の家に近づくにつれ、だんだん夜の闇のきめが細かくなってきたように感じた。息苦しいくらい混じり気のない闇だった。
小川洋子 / 冷めない紅茶「完璧な病室 (中公文庫)」に収録 ページ位置:12% 作品を確認(amazon)
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暗い・闇
夜
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前後の文章を含んだ引用
......った。彼についての記憶を手繰り寄せている間、受話器の奥で昆虫が這うような微かな雑音が響いていた。 お通夜は、郊外の海に近い彼の実家で営まれた。長い坂道を登って、彼の家に近づくにつれ、だんだん夜の闇のきめが細かくなってきたように感じた。息苦しいくらい混じり気のない闇だった。 花環があって、縞模様の幕があって、ろうそくがあって、そして喪服の人々の列がひっそりとのびていた。すべてのものが冷たい夜に包まれていた。 そんな中で、死以外のこ......
単語の意味
息苦しい(いきぐるしい)
息苦しい・・・1.息をするのが苦しい。呼吸が苦しい。胸に圧迫感があって息が詰まるような感じである。
2.胸を圧迫されるような、重苦しい感じの雰囲気だ。緊張した空気が漂っていて、軽々しい言動などできそうもない雰囲気だ。
2.胸を圧迫されるような、重苦しい感じの雰囲気だ。緊張した空気が漂っていて、軽々しい言動などできそうもない雰囲気だ。
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夜が深くなっていた。ふくろうが鳴くわけでも、コオロギが羽根を擦る音が鳴るわけでもなく、島中がただ単純に呼吸を抑えていくようだった。
伊坂 幸太郎 / オーデュボンの祈り amazon
夜になると通りを走る車のライトと店の灯りで、日中とはまた別の街のように見えた。
又吉直樹「劇場(新潮文庫)」に収録 amazon
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