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恐ろしいほどの疲労を伴いました。ラバウルに着陸した時には、一瞬気が遠くなりかけました。こんな経験は初めてです。全身の骨ががたがたと外れていくようで、飛行機から降りるのもやっとでした。兵舎に向かう地面がふわふわと揺れているような感触だったのを覚えています。出来るならそのまま地面に倒れてしまいたいと思いました。
百田尚樹「永遠の0」に収録 ページ位置:33% 作品を確認(amazon)
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疲れる・疲労感
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前後の文章を含んだ引用
......れ一隻撃沈しただけでした。 この日、私が出撃したのは午前八時、帰還したのは午後三時です。操縦席に七時間座り続けていました。初めて体験したガダルカナルまでの出撃は恐ろしいほどの疲労を伴いました。ラバウルに着陸した時には、一瞬気が遠くなりかけました。こんな経験は初めてです。全身の骨ががたがたと外れていくようで、飛行機から降りるのもやっとでした。兵舎に向かう地面がふわふわと揺れているような感触だったのを覚えています。出来るならそのまま地面に倒れてしまいたいと思いました。 この日、我が方の未帰還機は中攻十八機、零戦二機でした。中攻は二十三機出撃して帰還出来たのはわずかに五機です。 何とわずか二日間で、九九艦爆が九機、一式陸攻が二......
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疲れる・疲労感の表現・描写・類語(嫌いのカテゴリ)の一覧 ランダム5
僕は確実に磨耗していった。四日めには東西南北の感覚が消滅した。東の反対が南であるような気がし始めたので、僕は文房具屋で磁石を買った。磁石を手に歩きまわっていると、街はどんどん非現実的な存在へと化していった。建物は撮影所のかき割りのように見え始め、道を行く人々はボール紙をくりぬいたように平面的に見え始めた。太陽はのっぺりとした大地の片方から上り、砲丸のように天空に弧を描いて片方に沈んだ。
村上 春樹「羊をめぐる冒険」に収録 amazon
夜じゅう遊んで、淋しいなんて思えないくらい疲れてベッドに倒れ込んでさ
吉本 ばなな「アムリタ(下) (新潮文庫)」に収録 amazon
雑巾切れのように、クタクタになって帰ってくる
小林多喜二 / 蟹工船
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非凡は気狂の異名 である
夏目漱石 / 吾輩は猫である
(衰弱した患者)ブルーのパジャマを着ていたので、首筋と手首の白さが余計に引き立って見えた。皮膚の細胞が一個一個透明になっていくような白さだった。このままどんどん身体が透明になって、空気の中に溶けていくようなきれいな死に方を、弟はするのだろうかと思うと、不安で悲しかった。
小川洋子 / 完璧な病室「完璧な病室 (中公文庫)」に収録 amazon
何を想い、何に心をひかれる弾力も無くなって見える
岡本かの子 / 巴里祭
重病人のようにベッドでぐったりして
小川 洋子「妊娠カレンダー (文春文庫)」に収録 amazon
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