TOP > 風景表現 > 地上・陸地 > 町並み・集落

TOP > 感覚表現 > 対立・敵対 > 戦場・戦争


カテゴリ検索 単語の意味
東京の風景は、なんだか乱杭歯の口を思わせる、見たことのないものに変貌していた。  例の、疎開政策のせいなのだろう、家があったはずの場所が、ぶっきらぼうな更地になっているのだった。中には空襲で壊された家もあったかもしれないが、多くは空襲対策で倒壊させられたものだった。
中島 京子「小さいおうち (文春文庫)」に収録 ページ位置:78% 作品を確認(amazon)
この表現が分類されたカテゴリ
町並み・集落 戦場・戦争
しおりに登録する
前後の文章を含んだ引用
......ものでも、腹にたまるものでもなかった。 東京に出ることは、葉書で奥様にお知らせしてあったから、その後、省線と私鉄を乗り継いで平井家に向かったのだが、車窓から見る東京の風景は、なんだか乱杭歯の口を思わせる、見たことのないものに変貌していた。 例の、疎開政策のせいなのだろう、家があったはずの場所が、ぶっきらぼうな更地になっているのだった。中には空襲で壊された家もあったかもしれないが、多くは空襲対策で倒壊させられたものだった。やられていないうちに壊さなくたっていいじゃないかと、そんな気がしないでもなかった。 新宿を出て、畑や防風林のある郊外の風景が見えてくると、ようやく落ち着いて深呼......
単語の意味
乱杭歯(らんぐいば)
風景(ふうけい)
変貌(へんぼう)
乱杭歯・・・不ぞろいに打ち込んだ杭(くい)のように、ひどく歯並びの悪い歯。歯が横に並ばず、重なって生えている状態。
風景・・・自然の景色。目の前に広がる眺め。その場の情景。
変貌・・・貌(かたち)が変わること。姿を変えること。見た目の様子などがすっかり変わること。変容(へんよう)。「貌」は、訓読みで「かお」「かたち」と読める。
ここに意味を表示
町並み・集落の表現・描写・類語(地上・陸地のカテゴリ)の一覧 ランダム5
このカテゴリを全部見る
戦場・戦争の表現・描写・類語(対立・敵対のカテゴリ)の一覧 ランダム5
壁に囲まれた瓦礫の世界
平野 啓一郎「マチネの終わりに (文春文庫)」に収録 amazon関連カテ戦場・戦争廃墟・廃屋・瓦礫の山
戦争が集団的狂気を氾濫させる
大江 健三郎 / 芽むしり仔撃ち amazon
このカテゴリを全部見る
「対立・敵対」カテゴリからランダム5
今にも皮肉が出てきそうな片側に 歪んだ薄い唇
雫井 脩介「火の粉 (幻冬舎文庫)」に収録 amazon関連カテ唇の歪み皮肉・嫌み
「イベント」カテゴリからランダム5
雨のふるよなてっぽう玉のくる中に
島崎 藤村 / 夜明け前 01 第一部上 amazon
「地上・陸地」カテゴリからランダム5
カテゴリ検索 単語の意味
同じカテゴリの表現一覧
対立・敵対 の表現の一覧 
イベント の表現の一覧 
地上・陸地 の表現の一覧 
感覚表現 大カテゴリ
表現の大区分