TOP > 暮らしの表現 > 健康・体調・病気 > 疲れる・疲労感
脚は十日間ほど取りはずさずつけている 巻脚絆 の中で感覚を失っていた。そして坂道を一歩ふみ出すためには多大の血液を失わなければならないように思われた。
野間 宏 / 顔の中の赤い月「暗い絵・顔の中の赤い月 (講談社文芸文庫)」に収録 ページ位置:29% 作品を確認(amazon)
この表現が分類されたカテゴリ
疲れる・疲労感
しおりに登録する
前後の文章を含んだ引用
......いた。……彼等はそれまで交代兵達が持っていた瘦せて腰の辺りの骨のむき出た裸馬の手綱を取って歩き始めた。が既に彼等には馬と共に歩いて行く力がなくなっていた。彼等の脚は十日間ほど取りはずさずつけている巻脚絆の中で感覚を失っていた。そして坂道を一歩ふみ出すためには多大の血液を失わなければならないように思われた。「何をしやがる。」と分隊長代理の兵長が、後尾にさがってきて、馬の手綱を握っている彼等の手に鞭を放った。「馬にぶらさがりやがって、馬のくたばってるのが解らんのか。......
ここに意味を表示
疲れる・疲労感の表現・描写・類語(嫌いのカテゴリ)の一覧 ランダム5
このカテゴリを全部見る
「嫌い」カテゴリからランダム5
「健康・体調・病気」カテゴリからランダム5
額にのせた濡布も、瞬時にして、湯に入れたようにあつくなってしまう
遠藤周作「沈黙(新潮文庫)」に収録 amazon
干された雑巾のようにくたびれる
伊坂 幸太郎 / オーデュボンの祈り amazon
感情表現 大カテゴリ