TOP > 人物表現 > 言葉を交わす > 声が出ない(出にくい)・うまく話せない
TOP > 暮らしの表現 > 健康・体調・病気 > 心の病気(ノイローゼ)
父が去って3か月目くらいに、張りつめていた母が壊れるのをかばうように、声が出なくなった。
吉本 ばなな「N・P (角川文庫)」に収録 ページ位置:8% 作品を確認(amazon)
この表現が分類されたカテゴリ
精神的な圧迫・威圧感・プレッシャー
声が出ない(出にくい)・うまく話せない
心の病気(ノイローゼ)
しおりに登録する
前後の文章を含んだ引用
......もなくしゃべれなくなり、理由もなく戻ったわ。」「じゃあきっと、そのとき君の小さな体の中で、ものすごく激しい戦いみたいなのがあったんだな。」 彼は言った。 そう、父が去って3か月目くらいに、張りつめていた母が壊れるのをかばうように、声が出なくなった。 大雪の日の放課後に、外で遊びすぎた私は、その夜高熱を出した。何日も寝込んで、学校を休んだ。体中が痛く、のどは腫れふさがった。 あるとき熱に浮かされてぼんやり横......
ここに意味を表示
精神的な圧迫・威圧感・プレッシャーの表現・描写・類語(恐怖・不安のカテゴリ)の一覧 ランダム5
裸の肌に藪蚊(やぶか)が群がってきたみたいに、わっとプレッシャーに襲われる
高橋 三千綱 / 涙 amazon
がらんとして大きな圧しつけて来るような本堂
室生 犀星 / 幼年時代 amazon
梶井基次郎 / 冬の蠅
わあっと狂人のように叫びたくなって来る。
林芙美子 / 新版 放浪記
鳩尾(みぞおち) の奥に鈍痛を感じた。
翔田 寛「真犯人 (小学館文庫)」に収録 amazon
このカテゴリを全部見る
声が出ない(出にくい)・うまく話せないの表現・描写・類語(言葉を交わすのカテゴリ)の一覧 ランダム5
声を出させないためにも、竹の落葉を頬張 らせ
芥川龍之介 / 藪の中
伊藤左千夫 / 野菊の墓
(患者の話し方)しゃべるというのではなく、喉の奥にある乾いた空気をとりあえず言葉に出してみたといった風だった。《…略…》四音節以上の言葉はうまくしゃべれないらしかった。
村上 春樹 / ノルウェイの森 下 amazon
(好きな人からの依頼)それはできる?」 「できると思います」とすみれは答えた。でもその声は、誰か知らない人が、どこかちがった部屋の中で自分のかわりに言葉を発音しているみたいに聞こえた。
村上春樹「スプートニクの恋人 (講談社文庫)」に収録 amazon
このカテゴリを全部見る
心の病気(ノイローゼ)の表現・描写・類語(健康・体調・病気のカテゴリ)の一覧 ランダム5
(うつ病)牛久 営業所にいた四十二の男で、半年前に営業所次長の職を突然返上するといい出し、鬱病と診断され、休職していた。
山田太一「飛ぶ夢をしばらく見ない」に収録 amazon
私は睡眠薬がないと眠れない身体になってしまいました。
雫井 脩介「火の粉 (幻冬舎文庫)」に収録 amazon
父が去って3か月目くらいに、張りつめていた母が壊れるのをかばうように、声が出なくなった。
吉本 ばなな「N・P (角川文庫)」に収録 amazon
洋子は、自分が、バランスを崩しつつあることを自覚した。支えきれないほど大きなトレイを持たされて、そこに載せられた幾つもの玉を安定させようと腐心しているかのようだった。一つを気に掛ければ他方が走り出し、落とさぬように慌てた動作のために、今度は一斉に反対に玉が転がり出してしまう。……そんなことの繰り返しだった。
平野 啓一郎「マチネの終わりに (文春文庫)」に収録 amazon
しゃべれなくなって2日間くらいは、私はしゃべれたときとまったく同じ思考をしていた。たとえば、姉に足を踏まれれば、「痛い。」とはっきり言葉で思った。TVに知っている場所が映れば、「あ、ここはあそこだわ、いつロケしたんだろう。」とまるで口に出しているように思った。 それを音声にしないことで、微妙な変化が起こってきた。言葉の後ろに広がる色が見えてきたのだ。 姉が私に優しく接しているとき、私は姉をピンクの明るい光のイメージでとらえた。英語を教える母の言葉やまなざしは、落ち着いた金色、道端で猫を 撫でれば、手のひらを通して山吹色の喜びが伝わってきた。 そう感じて生きていると、言葉の持つ強烈な限定性が押しつけがましく思えた。 まだ幼かったから、肌身で知ったのだろう、私はそのときはじめて表現するはしから逃げてゆく言葉というものに、深い興味を持ったのだ。瞬間と永遠を同時に含む道具。
吉本 ばなな「N・P (角川文庫)」に収録 amazon
このカテゴリを全部見る
「言葉を交わす」カテゴリからランダム5
嵐はゆっくりと起き上がり、すわり直して私を見た。かなりまっすぐに見た。決心して、告白するという感じだった。
吉本ばなな / うたかた「うたかた/サンクチュアリ」に収録 amazon
宮本百合子 / 伸子
こみ上げて来る嬉しさと恋しさとで、口が利けなくなってしまった。
宮本百合子 / 伸子
「緊張」カテゴリからランダム5
「恐怖・不安」カテゴリからランダム5
「健康・体調・病気」カテゴリからランダム5
(寝たきり老人の性器)母性や性欲のシンボルを抱えていつもじめじめしていたはずの性器が、今では弾力のないゴムのように縮こまっている。
小川洋子 / 揚羽蝶が壊れる時「完璧な病室 (中公文庫)」に収録 amazon
精神的にも肉体的にも、再び起つ勇気があるかないかすら解らない位疲れてしまっている。
夢野久作 / ドグラ・マグラ
人間のしくみはたいていとても単純でよくできている。複雑にしてしまうのは心と体がばらばらに働き、心のほうが暴走してゆく時だけだと思う。
吉本 ばなな「アムリタ(下) (新潮文庫)」に収録 amazon
同じカテゴリの表現一覧
言葉を交わす の表現の一覧
緊張 の表現の一覧
恐怖・不安 の表現の一覧
恐怖・不安のレベル
恐怖・不安の感覚、精神的な反応
恐怖・不安の表情、リアクション
その他の恐怖・不安の表現
次の文字を含む「恐怖・不安」の表現を検索 |
胸 心 戦慄 恐怖 恐怖に 不安が 不安 愛情 不安に 不安な |
健康・体調・病気 の表現の一覧
人物表現 大カテゴリ