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窓のむこうを夕陽が落ちかかっています。それはあの大連の満鉄病院でわたしが病室からよく眺めたものとそっくりに大きく赤く燃えていました。
遠藤 周作「海と毒薬 (角川文庫)」に収録 ページ位置:54% 作品を確認(amazon)
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夕日・西日
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前後の文章を含んだ引用
......しのけると、ヒルダさんは大部屋を走り出て気胸台を探しに行きました。 床に粉々に落ちた瓶の破片を集めてわたしは患者たちの視線を背に感じながら看護婦室に戻りました。窓のむこうを夕陽が落ちかかっています。それはあの大連の満鉄病院でわたしが病室からよく眺めたものとそっくりに大きく赤く燃えていました。「なぜ、注射しようとしました」戸口の所でヒルダさんは男のように腕を組み、わたしに難詰しました。「死なそうとしたのですね。わかってますよ」「でも……」床に視線を落......
単語の意味
夕日・夕陽(ゆうひ)
夕日・夕陽・・・夕方の太陽。入り日(いりひ)。
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夕日・西日の表現・描写・類語(時間帯(朝・昼・夜)のカテゴリ)の一覧 ランダム5
陰鬱な色あいの太陽が三分の一ばかり山に沈んでいた。
村上 春樹「羊をめぐる冒険」に収録 amazon
日が地上を去って行ったあと、路の上の潦 を白く光らせながら空から下りて来る反射光線
梶井基次郎 / 冬の蠅
太陽はまだぎりぎり山の端にひっかかっていて、県道沿いの畑をのどかに照らしている。
新海 誠「小説 君の名は。 (角川文庫)」に収録 amazon
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「時間帯(朝・昼・夜)」カテゴリからランダム5
テラスいっぱいに当たっていた陽の光が、いつのまにか翳りはじめていた。彼のすぐ後ろに日陰が迫っていた。
小川洋子 / 完璧な病室「完璧な病室 (中公文庫)」に収録 amazon
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