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トンネルから光の輪が現れた。雪の 帳 を突いてきたのは、たくましいＤＤ１５のラッセルだ。
浅田次郎 / 鉄道員（ぽっぽや）「鉄道員（ぽっぽや） (集英社文庫)」に収録 ページ位置：72% 作品を確認（amazon）
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前後の文章を含んだ引用
......掛けて事務室に下りた。外套を羽織り、帽子の顎紐をかけ、カンテラを提げて駅舎を出る。柱時計が七時を打った。 手早く雪を掻くと、乙松はプラットホームの先頭に立った。トンネルから光の輪が現れた。雪の帳を突いてきたのは、たくましいＤＤ１５のラッセルだ。 空身の気動車を牽いて雪を噴き上げながら走ってくるラッセルの姿を見たとたん、乙松は心の底から申しわけないと思った。俺のわがままをとうとう最後まで聞いてくれたのだ......
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沼田 まほかる「彼女がその名を知らない鳥たち (幻冬舎文庫)」に収録 amazon
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