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堀川倉子の体の内の、どこへ行くにも苦しみをもちはこんで行く一つの哀れな生命の存在を彼は感じた。その生命の奥深くに、じっとおとなしく けもの のようにひそんでいる苦しみを感じた。
野間 宏 / 顔の中の赤い月「暗い絵・顔の中の赤い月 (講談社文芸文庫)」に収録 ページ位置:84% 作品を確認(amazon)
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儚げな人
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......た男とが結ばれる……ちょっと、小説だな。》と彼は思った。彼はふと、自分の傍に一つの小さな生命が動いているのを感じた。小さなスカートの下から小さな二本の足を出した堀川倉子の体の内の、どこへ行くにも苦しみをもちはこんで行く一つの哀れな生命の存在を彼は感じた。その生命の奥深くに、じっとおとなしくけもののようにひそんでいる苦しみを感じた。《いや、俺が求めるのは彼女ではない。そしてまた彼女が求めるものもこの俺ではないのだ。このひとは俺の苦しみをどうしようもないと言ったが、俺もまた、この人の苦しみを......
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体(からだ)
・・・頭・胴・手足など、肉体全体をまとめていう言葉。頭からつま先までの肉体の全部。身体。体躯。五体。健康。体力。
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