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(自殺したママ)最後の方のママはスカスカで、乾いていた。乾いた枝みたいに折れてしまいそうだったし、少し冷たい風にあたっても心臓が止まってぱったりと死んでしまう小鳥みたいだった。
よしもとばなな / まぼろしハワイ「まぼろしハワイ」に収録 ページ位置:17% 作品を確認(amazon)
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やつれた顔
儚げな人
自殺する
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前後の文章を含んだ引用
......魔法の中に生き、魔法に包まれている。だから彼女には余裕があるのだ。 そしてママのそんな魔法はもともとはあったのに、いつしかママから離れていってしまったのだろう。最後の方のママはスカスカで、乾いていた。乾いた枝みたいに折れてしまいそうだったし、少し冷たい風にあたっても心臓が止まってぱったりと死んでしまう小鳥みたいだった。 パパも女の人の魔法が恋しかったのだろう。強烈な魔法でないと、ママには勝てなかったのだろう。 パパの気持ちはわかった。私もその夜、彼女に恋をしたみたいな気持ちに......
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鏡は見まいと思うほど顔はげっそりと肉がこけて
有島武郎 / 或る女
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どこか、影の薄いような、 哀しいような感じがした。
吉本 ばなな「アムリタ(下) (新潮文庫)」に収録 amazon
髪の黒さと唇の紅さが、顔の青白さを引き立て、ベッドの少女は周りの白さの中に今にも消えてしまいそうなほど、儚げだった。
あさの あつこ「ガールズ・ブルー (文春文庫)」に収録 amazon
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自殺者の霊は天国へ行けない。ずっと苦しいときのまま時間が止まっている
吉本 ばなな「N・P (角川文庫)」に収録 amazon
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犬は一度にたくさんの子犬を生むんだ。しかも安産でね。《…略…》えんどうの実がさやから弾けるみたいに、気持ちよくぷちぷち、子犬が生まれてくるのかしら
小川 洋子「妊娠カレンダー (文春文庫)」に収録 amazon
(新生児)赤ん坊は握り締めていた手を開き、またぎこちなく指を折り畳んだ。爪は理不尽なほどに小さく、青黒く変色していた。私の粘膜を引っ搔いた血が、爪の間で固まって濁っているのだった。
小川洋子「博士の愛した数式 (新潮文庫)」に収録 amazon
沸々とたぎるような、黒い炎をあげてつっ走っていくような、思惟と形象と生命の激しい流れ
野間 宏 / 暗い絵「暗い絵・顔の中の赤い月 (講談社文芸文庫)」に収録 amazon
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不良少年がそのまま大人になって、角が取れた雰囲気
伊坂 幸太郎 / オーデュボンの祈り amazon
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