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冷たい涙が腑甲斐 なく流れて、泣くまいと思ってもせぐりあげる涙をどうする事も出来ない。
林芙美子 / 新版 放浪記 ページ位置:18% 作品を確認(青空文庫)
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泣きそう・泣くのを我慢
泣く・涙を流す
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前後の文章を含んだ引用
......いにするように部屋を探したいと思うけれども何分出る事も出来ない。夜、寝てしまうのがおしくて、暗い部屋の中でじっと眼を開けていると、溝 の処だろう虫が鳴いている。 冷たい涙が腑甲斐 なく流れて、泣くまいと思ってもせぐりあげる涙をどうする事も出来ない。何とかしなくてはと思いながら、古い蚊帳の中に、樺太 の女や、金沢の女達と三人枕を並べているのが、私には何だか小店に曝 された茄子 のようで侘しかった。 「虫が鳴いてるわ......
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泣きそう・泣くのを我慢の表現・描写・類語(悲しみのカテゴリ)の一覧 ランダム5
精一杯、冷静に言ったつもりだったのに、声はかすかに震えていたし、視界は早くも滲み始めていて、涙を菜穂子に見せまいとするためにわたしは、『ユリイカ』の狭い店内で後ろを向きながら、かけていたエプロンの紐を結び直すふりをしなければならなかった。
小池真理子「愛するということ (幻冬舎文庫)」に収録 amazon
たちまちあわてたように起って部屋へ往った。泣いてはならぬと思ったのである。
森鴎外 / 阿部一族
母の手前兄夫婦の手前、泣くまいとこらえてようやくこらえていた僕は
伊藤左千夫 / 野菊の墓
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泣く・涙を流すの表現・描写・類語(動作・仕草・クセのカテゴリ)の一覧 ランダム5
溢れるまでは涙が目を焼くほどに熱く、頬を伝わる時は総毛立つほど冷たい
永井 龍男 / 一個・秋・その他 amazon
美しい涙を流した
林芙美子 / 新版 放浪記
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自由席に陣取った若い母親に抱かれた赤ん坊が泣き通しだったことも、疲労感を倍加させていた。
翔田 寛「真犯人 (小学館文庫)」に収録 amazon
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はじけるように笑いあい
林芙美子 / 新版 放浪記
宿命のように耳だにがとりついていた
村上 春樹「羊をめぐる冒険」に収録 amazon
忘れてしまった旧(ふる)い唄のメロディーをなつかしみたぐりよせる程度の軽い気持ち
瀬戸内 寂聴 / 愛すること―出家する前のわたし amazon
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