泥まみれの河を 悠揚 と泳いでいくお化け鯉
宮本 輝 / 泥の河「螢川・泥の河(新潮文庫)」に収録 ページ位置:93% 作品を確認(amazon)
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魚類全般
泳ぐ
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前後の文章を含んだ引用
......」 信雄は、最後にもう一度声をふりしぼって叫び、そこでとうとう追うのをやめた。 熱い欄干の上に手を置いて、曳かれていく舟の家と、そのあとにぴったりくっついたまま泥まみれの河を悠揚と泳いでいくお化け鯉を見ていた。......
単語の意味
悠揚(ゆうよう)
鯉(こい)
悠揚・・・ゆったりと落ち着いているさま。慌しくなく、ゆとりがあるさま。
鯉・・・コイ科の淡水魚。大形の鱗(うろこ)で覆われ、口には二対のヒゲがある。観賞用に改良した錦鯉は池などで飼われる。真鯉(まごい)は食用体の側面におよそ36枚の鱗が一列に並んでおり六六魚(りくりくぎょ・ろくろくぎょ)とも呼ぶ。
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菓子フォークで頭を押えるとリキュール酒が銀紙へ甘い匂いを立てゝ浸み出るサワラを弄 び
岡本かの子 / 巴里祭
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滅茶苦茶に手足をゆらめかしたが、まるで海月(くらげ)、漂っていると言った方が当っている
北 杜夫 / 牧神の午後・少年 (1977年) amazon
肩胛骨が水面すれすれに蝶の羽のように美しく動いた
村上 春樹 / 色彩を持たない多崎つくると、彼の巡礼の年 amazon
(水中を泳ぐ)水を掻く掌や足首の動きは伸びやかで、身体中がすっぽり水の清らかさに包まれている。女子選手なら、髪が風のように揺らめく。表情は皆、深呼吸しているかのように穏やかだ。
小川洋子 / ダイヴィング・プール「完璧な病室 (中公文庫)」に収録 amazon
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鮟鱇は踊り疲れた海のピエロ
横光 利一 / 春は馬車に乗って amazon
から揚げ、煮つけ、照り焼きなどして食すが、小骨が多く、特別美味というほどでない。
楠本 憲吉 / たべもの歳時記 amazon
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バルコオン(=バルコニー)の梯子は白い背骨のように突き出ていた。
横光 利一 / 花園の思想 amazon
ぼろぼろ泣いた。
吉川英治 / 銀河まつり
自分の異常な動悸を感じていた。
雫井 脩介「火の粉 (幻冬舎文庫)」に収録 amazon
夢野久作 / ドグラ・マグラ
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