波音が繰り返し響いて、何かを伝えているようでもあった。
吉本 ばなな「アムリタ〈上〉 (新潮文庫)」に収録 ページ位置:69% 作品を確認(amazon)
この表現が分類されたカテゴリ
波の音・潮騒
しおりに登録する
前後の文章を含んだ引用
......うが、たえまなくちらちらと揺れていた。 それをいっぺんに見ていた私の胸に、ふいに、「潮時かなー」 という言葉が浮かんできた。 この美しさに突如飽きたのだった。 波音が繰り返し響いて、何かを伝えているようでもあった。 もう帰ったほうがいいよ、 もう見るものは見たみたいだよ、 そういう感じだった。 弟はどう思っているのか、と弟を見たら、しかめ面のまま、ただ糸をたれていた。 何......
ここに意味を表示
波の音・潮騒の表現・描写・類語(音の響きのカテゴリ)の一覧 ランダム5
(海鳴り)闇の中で眼をあけていると、海鳴りの音が遠く聞えてくる。その海は黒くうねりながら浜に押し寄せ、また黒くうねりながら退いていくようだ。
遠藤 周作「海と毒薬 (角川文庫)」に収録 amazon
波音が繰り返し響いて、何かを伝えているようでもあった。
吉本 ばなな「アムリタ〈上〉 (新潮文庫)」に収録 amazon
波のとどろきが酔っぱらいの繰り言のようにしつこい
三島 由紀夫 / 潮騒 amazon
このカテゴリを全部見る
「音の響き」カテゴリからランダム5
薄い壁をとおして隣室からテレビ番組の音声が聞こえてきた。細かい台詞までは聞き取れないが、お笑い番組らしく、十秒か十五秒置きに聴衆の笑い声が聞こえた。
村上 春樹 / 1Q84 BOOK 3 amazon
俺は、「さらばピアノよ」の途中、さまざまな感情と共に駆け出すようなクレッシェンドのかかったメロディが好きだった。そこのメロディを聴いていると、今までの思い出を存分に染み込ませてずっしりと濡れた心が、やさしく絞られるような気持ちになる。
朝井 リョウ / 僕は魔法が使えない「もういちど生まれる (幻冬舎文庫)」に収録 amazon
どぶ板を踏み鳴らして、往来まで追い駈けて行った。
吉川英治 / 治郎吉格子
「水面・水中・水辺」カテゴリからランダム5
恐ろしい勢いで二人の巨人のような大浪が、もつれ合い、撓み合って
前田河広一郎 / 三等船室「現代日本文学大系 (59)」に収録 amazon
同じカテゴリの表現一覧
音の響き の表現の一覧
水面・水中・水辺 の表現の一覧
感覚表現 大カテゴリ