ミュウは世界の果てを吹く風のような深いため息をついた。
村上春樹「スプートニクの恋人 (講談社文庫)」に収録 ページ位置:57% 作品を確認(amazon)
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ため息・吐息
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前後の文章を含んだ引用
...... ミュウはオレンジをむき終えると、ナイフの刃をナプキンでていねいに拭いた。「ところであなたはすみれのご両親に会ったことはある?」 一度もない、とぼくは言った。 ミュウは世界の果てを吹く風のような深いため息をついた。「さて、いったいどう説明すればいいのかしら」 彼女の戸惑いはぼくにもよく理解できた。説明のつかないことを、いったいどのように説明すればいいのだろう? ぼくは彼女......
単語の意味
溜め息・溜息・ため息(ためいき)
溜め息・溜息・ため息・・・気苦労や失望、また、感動したときや緊張がとけたときに、思わず出る大きな息。大息(おおいき・たいそく)。長息(ちょうそく)。
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ため息・吐息の表現・描写・類語(嫌いのカテゴリ)の一覧 ランダム5
周囲の人間の溜息が彼ら自身を草木のようにそよがせる
山田詠美「新装版 ハーレムワールド (講談社文庫)」に収録 amazon
わっと割れるような息をする。
林芙美子 / 新版 放浪記
細い穴を通る風のようにやや甲高く嗄れた息
村松 友視 / 由比正雪 amazon
草のような息をひとつ吐く
中上 健次 / 枯木灘 amazon
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さげすんだらしい笑いをもらして
有島武郎 / 或る女
肩の凝りのおりたような声
川端 康成 / 掌の小説 amazon
「呼吸」カテゴリからランダム5
喉の奥まで見えるような、大きなあくび
あさの あつこ「ガールズ・ブルー (文春文庫)」に収録 amazon
伝令の馬のように、白い息を吐きながら(やってきた)
安岡 章太郎 / 悪い仲間 amazon
パイプの中に何かが詰まっているようなごろごろとした居心地の悪い音(の深い息)
村上 春樹 / ダンス・ダンス・ダンス(上) amazon
ウサギは欠伸をした。吐息とも鳴き声ともつかない音を漏らした。
小川 洋子 / 盲腸線の秘密「口笛の上手な白雪姫」に収録 amazon
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