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(名前の分からない死者)死者は、あちらから呼びかけることは出来ず、ただ呼びかけられることを待つだけである。しかし、名前の定かでない死者は、誰からも呼ばれることなく、その分一層、深い孤独の中にあるようだった。
平野啓一郎「ある男」に収録 ページ位置:25% 作品を確認(amazon)
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死人・遺体 名前がない
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前後の文章を含んだ引用
......たその〝X〟を、会話のただ中に立ち止まって振り返る。夫だったはずだと思う。しかし、遠ざかってゆくその背中に呼びかける本当の名前は、彼女自身も知らないのだった。 死者は、あちらから呼びかけることは出来ず、ただ呼びかけられることを待つだけである。しかし、名前の定かでない死者は、誰からも呼ばれることなく、その分一層、深い孤独の中にあるようだった。 仏壇に飾られた夫の遺影と向き合っても、里枝は、何と言えば振り向いてもらえるのかがわからなかった。生前は、子供と一緒の時には「パパ」や「お父さん」と呼んだが、二......
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死んだ時は手や足は箒の柄のように痩せていた。
田宮 虎彦 / 異母兄弟「異母兄弟―小説 (1957年) (カッパ・ブックス)」に収録 amazon関連カテ足の太さ・細さ死人・遺体細い、華奢な腕
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野間宏 / 崩解感覚「暗い絵・顔の中の赤い月 (講談社文芸文庫)」に収録 amazon
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