TOP > 人物表現 > 体つき・体型・体全体の様子 > 病的・弱々しい体つき
眼のすっかり落ち 窪んだ、頰のこけた、顔色も青黄色くなった、そして全体に一トまわり小さくなったような謙作
直哉, 志賀「暗夜行路 (新潮文庫)」に収録 ページ位置:89% 作品を確認(amazon)
この表現が分類されたカテゴリ
病的・弱々しい体つき
患者・病人・けが人
しおりに登録する
前後の文章を含んだ引用
......を装うたつもりで入って行ったが、やはり亢奮から、眼を大きく見開き、見るからに緊張していた。謙作は仰向けに寝たまま、眼だけを向け、そういう直子を見た。直子もまた、眼のすっかり落ち窪んだ、頰のこけた、顔色も青黄色くなった、そして全体に一トまわり小さくなったような謙作を見て胸が痛くなった。彼女は黙って、枕元に坐り、お辞儀をした。謙作は聴きとりにくい嗄れた声で、「一人で来たのか?」と云った。 直子は点頭いた。「赤ちゃんは連れて......
単語の意味
顔色(かおいろ・がんしょく)
顔色・・・1.顔の表面の色。血色。
2.気持ちを反映した顔のようす。顔つきにあらわれる感情や気持ち。顔つき。機嫌。
2.気持ちを反映した顔のようす。顔つきにあらわれる感情や気持ち。顔つき。機嫌。
ここに意味を表示
病的・弱々しい体つきの表現・描写・類語(体つき・体型・体全体の様子のカテゴリ)の一覧 ランダム5
ひょろひょろの青虫みたいな男の子
中島 京子「小さいおうち (文春文庫)」に収録 amazon
清彦は変っていた。じわじわと、岩が風化するようにもろく変っていた。
曽野 綾子 / たまゆら amazon
このカテゴリを全部見る
患者・病人・けが人の表現・描写・類語(人の印象のカテゴリ)の一覧 ランダム5
(衰弱した患者)ブルーのパジャマを着ていたので、首筋と手首の白さが余計に引き立って見えた。皮膚の細胞が一個一個透明になっていくような白さだった。このままどんどん身体が透明になって、空気の中に溶けていくようなきれいな死に方を、弟はするのだろうかと思うと、不安で悲しかった。
小川洋子 / 完璧な病室「完璧な病室 (中公文庫)」に収録 amazon
このカテゴリを全部見る
「体つき・体型・体全体の様子」カテゴリからランダム5
裸になると肋骨が浮かび上がり、安物の鳥かごのように見えた
村上 春樹 / 色彩を持たない多崎つくると、彼の巡礼の年 amazon
「人の印象」カテゴリからランダム5
セントヘレナのナポレオンを蕾 にしたような駿敏 な顔
岡本かの子 / 母子叙情
(ベッドの上の患者)この男はもうすぐ死ぬのだということが理解できた。彼の体には生命力というものが殆ど見うけられなかった。そこにあるものはひとつの生命の弱々しい微かな痕跡だった。それは家具やら建具やらを全部運び出されて解体されるのを待っているだけの古びた家屋のようなものだった。
村上 春樹 / ノルウェイの森 下 amazon
働いて此(こ)の蟹の穴のような小さな家庭を培って行きたいと思った。
林 芙美子 / 魚の序文「風琴と魚の町/清貧の書 (新潮文庫 は 1-4)」に収録 amazon
「健康・体調・病気」カテゴリからランダム5
同じカテゴリの表現一覧
体つき・体型・体全体の様子 の表現の一覧
人の印象 の表現の一覧
健康・体調・病気 の表現の一覧
人物表現 大カテゴリ