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テレビの無意味な会話が耳の奥に引っ掛かって、わたしを苛立たせた。
小川洋子 / 揚羽蝶が壊れる時「完璧な病室 (中公文庫)」に収録 ページ位置:21% 作品を確認(amazon)
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不快な音(雑音・ノイズ)
生活音
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......機の中まで覗いてみた。食卓の上に置かれた皿には、果物ナイフと桃の皮だけが残っていた。ナイフの刃は粘り気のある果汁でべとついていた。甘く重い匂いが胸に立ちこめた。テレビの無意味な会話が耳の奥に引っ掛かって、わたしを苛立たせた。気持ちを鎮めるために繰り返し彼女を呼んでみたが、声は行き場を見つけられないままわたしの身体の中で響いていた。わたしはミコトに電話し、さえを捜して欲しいと頼んだ。......
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