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カツレツ・トンカツの味、おいしさを伝える表現・描写
カリッとした厚めの衣の表面を噛むと続いてフワッとした肉の柔らかさとよい香りが口の中に広がる
玉村豊男 / パンとワインとおしゃべりと amazon
或る人は、帝国ホテルの西洋料理よりもむしろ露店の立ち喰いにトンカツの噯(おくび)をかぎたいといった。露店で食う豚の肉の油揚げは、既に西洋趣味を脱却して、しかも従来の天麩羅と抵触する事なく、更に別種の新しきものになり得ているからだ。カステラや鴨南蛮が長崎を経て内地に進み入り、遂に渾然たる日本的のものになったと同一の実例であろう。
永井 荷風 / 銀座 amazon
フライ一族で一番偉いのは、これはもうトンカツで、異論の出る余地はない。
東海林 さだお「タコの丸かじり」に収録 amazon
(ハムカツ)カツの正統を肉とするならば、純血という意味では明らかにハムカツはメンチに負ける。 メンチは、挽き肉ではあるが、ハムに比べれば肉としての純血度は高い。
東海林 さだお「タコの丸かじり」に収録 amazon
豚肉を揚げただけのものが、これほどに、店によってちがうものか……と、おもうほどにちがう。
池波 正太郎「食卓の情景 (新潮文庫)」に収録 amazon
仁王さまの掌(て)のような、いかにも無骨なカツレツ。
池波 正太郎「食卓の情景 (新潮文庫)」に収録 amazon
〔美登広〕のポークカツレツは、ロースの薄切りを何枚か重ね、丹念に庖丁で叩く。だから子供の口にも年寄りの口にもやわらかかった。
池波 正太郎「むかしの味 (新潮文庫)」に収録 amazon
都会のカツレツのように体裁をととのえるわけでもなく、ただ豚肉をぶった切って揚げたにすぎないという、山の湯の宿の武骨なカツレツ。
池波 正太郎「むかしの味 (新潮文庫)」に収録 amazon
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