これは形がちがうだけで、なにも入らないコロッケだ。
石井 好子「巴里の空の下オムレツのにおいは流れる (河出文庫)」に収録 ページ位置:70% 作品を確認(amazon)
この表現が分類されたカテゴリ
ポテトボール
コロッケ
しおりに登録する
前後の文章を含んだ引用
......くポテトボールをたべるが、これはマッシュドポテトをまんまるく小さいおだんごにまるめて、メリケン粉をまぶし、油であげた柔かいあげだんごで、案外においしいものだが、これは形がちがうだけで、なにも入らないコロッケだ。コロッケの上等は、じゃがいもは入れず、かためのホワイトソースを冷蔵庫でひやし、それにカニやトリを入れて、ころもをかぶせて作るものだが、家庭のコロッケはじゃがいも......
ここに意味を表示
ポテトボールの表現・描写・類語(いも類のカテゴリ)の一覧 ランダム5
このカテゴリを全部見る
コロッケの味、おいしさを伝える表現・描写(洋食・西洋料理のカテゴリ)の一覧 ランダム5
このカテゴリを全部見る
「洋食・西洋料理」カテゴリからランダム5
「グラタンのホワイトソースって、内臓の消化液みたいだって思わない?《…略…》その生温かい温度とか、しっとりした舌触りとか、ぽたぽたした濃度とか《…略…》それで、色がなまめかしいのよね。その脂肪色が《…略…》マカロニの形がまた奇妙なのよ。口の中であの空洞がぷつ、ぷつ、って切れる時、わたしは今、消化管を食べてるんだなあという気持ちになるの。胆汁とか膵液とかが流れる、ぬるぬるした管よ」
小川 洋子「妊娠カレンダー (文春文庫)」に収録 amazon
(ナスの皮ばりケーキみたなムサカ)外側はナスの皮だが、蒸してあるから口あたりも悪くなく、中はやわらかい、得もいえぬ味の肉のプディングである。トマトソースをつけていただくとき、ギリシャの蒼い海、青い空がお皿ごしにみえるような気分になる。
石井 好子「東京の空の下オムレツのにおいは流れる (河出文庫)」に収録 amazon
「いも類」カテゴリからランダム5
(とろろ飯)別に変った作り方でもなかったが、炊 き立ての麦飯の香ばしい湯気に神仙の土のような匂いのする自然薯 は落ち付いたおいしさがあった。私は香りを消さぬように薬味の青海苔 を撒 らずに椀 を重ねた。
岡本かの子 / 東海道五十三次
まだ肌の白くかつ薄赤味を帯びた人形の手足のような甘藷(さつまいも)
長塚 節 / 土 amazon
小芋を、東京風に煮ると、コッテリと、甘味にして、酒のサカナに向かなくなる
獅子 文六 / 食味歳時記 amazon
同じカテゴリの表現一覧
洋食・西洋料理 の味・おいしさの表現の一覧
いも類 の味・おいしさの表現の一覧
食べ物表現 大カテゴリ