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甘からず辛からず、梅の芳香が口中にひろがって、旅の疲れが消えるおもいがする。
池波 正太郎「食卓の情景 (新潮文庫)」に収録 ページ位置:45% 作品を確認(amazon)
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梅酒
病気が治る・元気になる・快復
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前後の文章を含んだ引用
......砂に緑の砂洲を配した美しい庭が、夕闇に溶けこみつつあった。 ほどのよい中年の女中が、まず小さなグラスに氷片を浮かせた梅酒をはこんであらわれる。この梅酒がよい。 甘からず辛からず、梅の芳香が口中にひろがって、旅の疲れが消えるおもいがする。 古びていて風雅な浴場で汗をながし、別室へ通ると、酒がはこばれてくる。 この日の献立は、つぎのようなものであった。〔前菜〕雲丹とろろ、蓴菜、すり柚〔吸物〕 焼茄......
単語の意味
口中(こうちゅう・くちじゅう)
芳香(ほうこう)
口中・・・口の中。口の中全体。
芳香・・・芳(かぐわ)しい香り。いい匂い。素敵な香り。
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朝起きたら、すごく楽しかった。 熱はすっかり下がり、生まれ変わったかのようなすがすがしさだった。《…略…》光がまぶしく、空気がおいしかった。 呼吸も楽だったし、空や窓枠に躍る光もいつもよりもずっとまぶしかった。 まだ体だけがすこしふらふらしていて、それもなんだか柔らかい感じに思えた。この世のすべてが自分につごうよくあるような錯覚にとらわれた。 汗をたくさんかいたのがよかったらしい。 ふとんにひっくりかえって晴れた空を見上げながら、「今日は何をしよう」と考えた。 久しぶりだった。そんなふうに止まって思うのは。無限に軽く何もかもを感じるのは。 シャワーを浴びて、何か食べて、コーヒーを飲みに行こうか、と思っただけで幸福だった。 自由、そう、すごく自由になったような感じだった。すごい熱の世界から解き放たれて、体中が喜んでいるのがわかる。
吉本 ばなな「アムリタ(下) (新潮文庫)」に収録 amazon
彼は少しずつ日頃の自分を取りもどして行った。
直哉, 志賀「暗夜行路 (新潮文庫)」に収録 amazon
傷の癒り方まで、獣のように快調だった。
田村 泰次郎 / 肉体の門 amazon
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薬くさい酒をのんだときと、そうでない酒をのんだときでは、酔いもちがうし、さめたあとも、気味がわるいほどにちがう。
池波 正太郎「食卓の情景 (新潮文庫)」に収録 amazon
苦味もフレッシュで、後味が非常にドライ。だから、酸と苦味がさわやかなイメージをもたらしている。
田崎真也 / 日本酒を味わう amazon
ヘレスはやはり日本やアメリカ、フランスで飲むシェリー酒とは違っている。シェリー酒よりももっとあくの強い地酒である。
石井 好子「東京の空の下オムレツのにおいは流れる (河出文庫)」に収録 amazon
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命拾いしたのだからこれくらい大きな幸運はあるまい。 単に命が助かっただけではない。一旦は絶望していた仕事への希望が戻ってきた。
松本 清張 / 与えられた生「松本清張ジャンル別作品集(3) 美術ミステリ (双葉文庫)」に収録 amazon
背筋をせり上がってくる生きる気力を奪うような悪寒
泉 優二 / ブラインドコーナー amazon
熱のせいで目には透明の膜が張っている。
山田詠美「新装版 ハーレムワールド (講談社文庫)」に収録 amazon
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