使われていない灯台は、夜空を支えるように聳え立っている。
吉田修一「悪人」に収録 ページ位置:95% 作品を確認(amazon)
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灯台
塔・高層建築物
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前後の文章を含んだ引用
......トが集まってくる。波のようなサイレンが、山の底で鳴り響く。 麓の騒ぎのせいか、山の静けさが際立った。祐一は騒がしい麓から目を転じ、背後に屹立する灯台を見上げた。使われていない灯台は、夜空を支えるように聳え立っている。 幼いころ、母親に置き去りにされ、じっと眺めていた対岸の灯台がふと思い出された。 あのとき母親は、「すぐに戻ってくるけんね」と告げて姿を消した。祐一はその言葉を......
単語の意味
夜空(よぞら)
夜空・・・夜の空。
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灯りが海面に映って、十字なりに伸びたり縮んだりする
島尾敏雄 / 夜の匂い「出孤島記」に収録 amazon
銀色の燈台
林芙美子 / 新版 放浪記
灯火のあたりだけ、霧は藤紫色にかわり、海が次第に黒みを増しつつある
武田 泰淳 / 風媒花 amazon
はるか遠くを灯台の明かりがまわっている。くるりとこちらを向き、また遠ざかり、波の上に光る道を作る。
吉本 ばなな / 満月 キッチン2「キッチン (角川文庫)」に収録 amazon
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三島 由紀夫 / 午後の曳航 amazon
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櫟(くぬぎ) の垣根を巡らした平屋の家
翔田 寛「真犯人 (小学館文庫)」に収録 amazon
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