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海岸線がはっきりと見おろせる斜面に出ました。 海は相変らず、ものうげに、針のように光りながら、弓のように湾曲した浜を嚙んでいる。
遠藤周作「沈黙(新潮文庫)」に収録 ページ位置:33% 作品を確認(amazon)
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見下ろした風景
海岸・砂浜・波打ち際
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前後の文章を含んだ引用
......、さっき身をかくした林も金色の光にかがやき、樹々の葉が砂のように乾いた音をたてて鳴っています。一本の枯木を拾い、それを杖のかわりにして歩きはじめ、やがてふたたび海岸線がはっきりと見おろせる斜面に出ました。 海は相変らず、ものうげに、針のように光りながら、弓のように湾曲した浜を嚙んでいる。海岸のある部分は、乳色の砂浜であり、また他の部分は黒い石ころのつみかさなった入江になっています。入江には小さいながらも舟着場らしいものがあり、砂浜に三、四隻の漁......
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見下ろした風景の表現・描写・類語(地上・陸地のカテゴリ)の一覧 ランダム5
窓の外には冷やかな初秋の闇が広がっていた。地上には黄色い小さな街の灯がどこまでも連なっている。上から眺めていると、それはたしかに踏みつぶされるのを待っているように見えた。
村上 春樹「羊をめぐる冒険」に収録 amazon
遥か真下に糸のような細さに見える渓流
中島 敦 / 中島敦 amazon
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海岸・砂浜・波打ち際の表現・描写・類語(水面・水中・水辺のカテゴリ)の一覧 ランダム5
波の音や砂や、はるかな海や、中空にすっと光る雲。自分さえ白く光って空気に溶けていきそうに思えるこういう浜辺
吉本 ばなな「アムリタ(下) (新潮文庫)」に収録 amazon
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「水面・水中・水辺」カテゴリからランダム5
押し寄せ渦巻き引きずる流れ
太宰治 / 走れメロス
川の表面には、とろんとした黒い光が浮かんでいるだけで、少しも波立とうとしない
宮本輝 / 道頓堀川 amazon
さざなみの三角にとがったもようが、たえまなくちらちらと揺れていた。
吉本 ばなな「アムリタ〈上〉 (新潮文庫)」に収録 amazon
「地上・陸地」カテゴリからランダム5
街を歩くと堯は自分が敏感な水準器になってしまったのを感じた。彼はだんだん呼吸が切迫して来る自分に気がつく。そして振り返って見るとその道は彼が知らなかったほどの傾斜をしているのだった。
梶井基次郎 / 冬の日
テニスコートの平地
梶井基次郎 / 路上
風が田の面(も)をゆるやかに蠕動して進む
佐藤 春夫 / 田園の憂鬱 amazon
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