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長いビーチが無防備にその美しい砂の色をさらけだし、海は遠くへ消え入るように連なっている。
よしもとばなな / 姉さんと僕「まぼろしハワイ」に収録 ページ位置:91% 作品を確認(amazon)
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南の島
海
海岸・砂浜・波打ち際
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前後の文章を含んだ引用
......き添いの子供たちも。ほんとうに天国みたいだ。遠くにはワイキキのホテルやマンションやコンドミニアムやショッピングセンターがぎらぎらと陽を受けて立ち並び、その前には長いビーチが無防備にその美しい砂の色をさらけだし、海は遠くへ消え入るように連なっている。 くすん、と姉さんが音をたてたので、振り向くとなんでだかべそをかいていた。「どうしたの?」 僕は聞いた。「そこの人たちを見ていたら、昨日のおばさんのお式を思い出......
単語の意味
砂(すな)
砂・・・岩石が細かくなったもの。岩が徹底的に砕かれたもので有機物が含まれていない。そのため、土(有機物が含まれる)と違って、植物は育ちにくい。砂場や砂漠に雑草が生えにくいのもこのため。
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南の島の表現・描写・類語(地上・陸地のカテゴリ)の一覧 ランダム5
(ハワイ)あの体をなでるような風、薄青くどこまでも続く空の広がり、やたらに濃い緑、白く 尖っては巻き込まれていく波の様子、長い長いワイキキのビーチの砂のしっとりとした感じ……どんなに音があっても、なぜか音がない世界のようなあの島。
よしもとばなな / まぼろしハワイ「まぼろしハワイ」に収録 amazon
(ハワイ)みんな特に美しいわけでもかっこいいわけでもなく、単なる薄汚れた人間たちが集って浜辺でごろごろしているだけだ。ちっともすてきではないはずだ。 でもこの島の魔法はそんなこと全てにきらきらした粉をかけてくれる。みんなすばらしい人で、世界は美しく、人生はよいものだと思わせてくれる。その考えはまぼろしではなくって、もしかして泥の上に咲いた 蓮 のようなものなのかもしれない。
よしもとばなな / まぼろしハワイ「まぼろしハワイ」に収録 amazon
(ハワイにつく)ホノルルの空港に降り立つと、とたんに違う種類の光が降ってきて、はっとして目が覚める。《…略…》急に植物の命がばりばりと光を食べている中に放り出される。体中の細胞が甘く官能的に動き始める。ざわざわした動きが体の中で行き場を求めて流れ始める。
よしもとばなな / まぼろしハワイ「まぼろしハワイ」に収録 amazon
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海の表現・描写・類語(水面・水中・水辺のカテゴリ)の一覧 ランダム5
陸の果てには海がある。
林芙美子 / 新版 放浪記
かすかに船縁を叩く水音がなかったなら、海は二人のため、磨かれたフロアになりかねない。
石原 慎太郎 / 太陽の季節 amazon
海水は汚れてどろどろ、葬式の匂いがする。
林芙美子 / 新版 放浪記
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海岸・砂浜・波打ち際の表現・描写・類語(水面・水中・水辺のカテゴリ)の一覧 ランダム5
水に浸されて銀のように光っている岸の草
長塚 節 / 土 amazon
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「水面・水中・水辺」カテゴリからランダム5
(凍った波)岸に近く、寄せた波がそのまま弓なりに凍っていた。
志賀 直哉 / プラトニック・ラヴ「城の崎にて・小僧の神様 (角川文庫)」に収録 amazon
地球のなかに飲みこまれていく白濁した水を呆然と見つめ続けた。
川村 元気 / 世界から猫が消えたなら amazon
よどんだ水が、洋かんを流したようにぴったりと動かない
林 芙美子 / 林芙美子文庫〈〔第9〕〉松葉牡丹 amazon
藁 や板きれや腐った果実を浮かべてゆるやかに流れるこの黄土色の川
宮本 輝 / 泥の河「螢川・泥の河(新潮文庫)」に収録 amazon
「地上・陸地」カテゴリからランダム5
視界を遮る物があまりなく遠くのほうまで見渡せる。
羽田 圭介「ミート・ザ・ビート (文春文庫)」に収録 amazon
浅間山が眠れる獅子の静けさに居る。
正木不如丘 / 木賊の秋 amazon
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