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(席は)隅近くではあったが、それだけ中央の喧騒 から遠去かり、別世界の感があった。中央の喧騒を批評的に見渡して自分たちの場席を顧みると、頼母 しい寂しい孤独感に捉えられた。
岡本かの子 / 母子叙情 ページ位置:26% 作品を確認(青空文庫)
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前後の文章を含んだ引用
......子は、両手を上着のポケットに揃 えて差し込んでいた。 新古典派風の絵のある柱の根で、角を劃切られたこの靠れ壁は、少し永く落着く定連客が占めるのを好む場席であった。隅近くではあったが、それだけ中央の喧騒 から遠去かり、別世界の感があった。中央の喧騒を批評的に見渡して自分たちの場席を顧みると、頼母 しい寂しい孤独感に捉えられた。 かの女は、むす子が眼をやっている間近の柱の絵を見上げて、それから無意識的にその次の柱、また次の柱と、喧騒の群の上に抽 んでて近くシャンデリヤに照らされている柱の......
単語の意味
喧噪・喧騒(けんそう)
喧噪・喧騒・・・物音や人の声など、生活の音がやかましいこと。また、そのさま。「都会の喧噪を離れる」
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雰囲気勝負の喫茶店は高い
朝井 リョウ / 僕は魔法が使えない「もういちど生まれる (幻冬舎文庫)」に収録 amazon
南部鉄の大きな 鉄瓶 や風鈴を店内のあちこちに配して、全体をくすんだ茶色に統一した凝ったつくりの喫茶店
宮本 輝「道頓堀川(新潮文庫)」に収録 amazon
目を閉じるとカップとソーサーがかたかたとふれ合う音が遠い潮騒みたいに聞こえた。
村上春樹「スプートニクの恋人 (講談社文庫)」に収録 amazon
銀座などとちがって、狭い山ノ手のカフェでは、孤独な客が他所 のテーブルを眺めたりしながら時を費すことはそう自由ではない。
梶井基次郎 / ある崖上の感情
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オセロゲームのようにいつも隅っこに陣取っている。
玉岡 かおる / 夢食い魚のブルー・グッドバイ amazon
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洋子と早苗は、どちらからというわけでもなく、二つ並んだレジでそれぞれに注文して一緒に席に着いた。
平野 啓一郎「マチネの終わりに (文春文庫)」に収録 amazon
店の隅に置かれたゴムの木が目についた。それはいちばん目立たない場所に押しやられ、見捨てられた孤児のようにそこで身をすくませていた。
村上 春樹 / 1Q84 BOOK 2 amazon
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メリーゴーラウンドの台が浪を打って廻転する。
岡本かの子 / 巴里祭
(映画館の騒がしい客)映画館ごと焼き払ったらさっぱりするだろうなとふと思ったりもした
村上 春樹 / ダンス・ダンス・ダンス(上) amazon
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一人でいると張合いがない
林芙美子 / 新版 放浪記
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狭い部屋にいると、その圧迫感のせいか、自分の精神がぎりぎりと押し潰される気分になる。
伊坂 幸太郎 / マリアビートル amazon
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