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先へは平たい大きな籠 をかける。その籠が時々風に揺れて鷹揚 に動いている。
夏目漱石 / 吾輩は猫である ページ位置:40% 作品を確認(青空文庫)
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はためく・翻る
揺れる
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前後の文章を含んだ引用
......。大根卸し、摺小木 が並んで懸 [#ルビの「か」は底本では「け」]けてある傍 らに火消壺だけが悄然 と控 えている。真黒になった樽木 の交叉した真中から一本の自在 を下ろして、先へは平たい大きな籠 をかける。その籠が時々風に揺れて鷹揚 に動いている。この籠は何のために釣るすのか、この家 へ来たてには一向 要領を得なかったが、猫の手の届かぬためわざと食物をここへ入れると云う事を知ってから、人間の意地の悪い事をしみ......
単語の意味
鷹揚(おうよう)
鷹揚・・・小さなことにこだわらずゆったりとしているさま。おっとりしていて争いとは無縁な感じ。大様(おおよう)。
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長い髪が、ふるえる肩のところで吹きすさぶ強い春風にさらされて踊っていた。
吉本ばなな / サンクチュアリ「うたかた/サンクチュアリ」に収録 amazon
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その途端、顔つきが豹変する。皮膚の下で、突然人格が入れ替わったような不気味さがある。
沼田 まほかる「彼女がその名を知らない鳥たち (幻冬舎文庫)」に収録 amazon
湯気が屏風 のように立騰って
梶井基次郎 / 泥濘
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空気はいくらか温度を低め、ビルディングの間へ吹きぬけて行く風がようやく肌の汗を止める力を持ちはじめた。
野間 宏 / 残像「暗い絵・顔の中の赤い月 (講談社文芸文庫)」に収録 amazon
明日は雨かも知れない。重たい風が飄々と吹く
林芙美子 / 新版 放浪記
むきだしのふくらはぎを洗うように、足元で風が渦巻いた。
朝井 リョウ「武道館 (文春文庫)」に収録 amazon
風は帽子を 被らずにいる彼の髪を 穿つように吹きつけた。そして、 睫毛 が風に吹き倒されるので眼がかゆくなった。
直哉, 志賀「暗夜行路 (新潮文庫)」に収録 amazon
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宮沢賢治 / セロ弾きのゴーシュ
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