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酒に酔う・酔っ払うの表現・描写・類語
酔いがまわって汗腺のすべてが、じくじくと体のぬくもりをもて余した
高樹のぶ子 / その細き道 amazon
雲を踏むような不安な酔い
安岡 章太郎 / 悪い仲間「ガラスの靴・悪い仲間 (講談社文芸文庫)」に収録 amazon
ひょうひょうろうろうとして足もとが定まらないくらい酔う
子母沢 寛 / 新選組始末記―新選組三部作 amazon
(酒に弱い)酒類が彼にもたらすのは感覚の鈍磨でもなく、心地よい忘却でもなく、翌朝の頭痛だけだ
村上 春樹 / 色彩を持たない多崎つくると、彼の巡礼の年 amazon
(ラリる)おれは、頭の中いっぱいに石綿がびっしり詰まったような感じだ。考えることもできないし、状況把握もできない。 子供の頃、よく体を独楽のように回して、終わった後のふらふらの状態を面白がった。ラリるというのは、あの酩酊がずっと持続しているようなものだ。シンナーの酔いも、それによく似ている。アルコールでは、後におれはぶっ倒れて天井がくるくるまわっているのを何度も見たことがある。
中島 らも / 今夜、すベてのバーで amazon
三杯目を干した頃に、胃の底の方に、ぽっとバラ色の火がともったような感じがあった。《…略…》胃の中の小さな火が、野火のようにだんだんと燃え広がり、胃全体があたたかくなった。胃はおれの体の中で、猫のように気持ちよさそうなまどろみを始めた。酔うというのは、体が夢を見ることだ。
中島 らも / 今夜、すベてのバーで amazon
泥のように酔ってきた。
岩田 豊雄 / 沙羅乙女「獅子文六作品集〈第4巻〉沙羅乙女・信子 (1958年)」に収録 amazon
あれからビールをひっきりなしに飲んでいるのに頭はクリアになっている。クリアといっても彼方に雪山の見える高原にいる感じではなく、酔ったまま浅瀬に身を横たえた程度なのだが。
村上 龍 / 恋はいつも未知なもの amazon
洪水の中に浮んで遠く流されてゆく死骸のように酔っている。
伊藤 整 / 灯をめぐる虫「伊藤整作品集〈第7巻〉火の鳥,灯をめぐる虫,たわむれに,生きる怖れ (1958年)」に収録 amazon
ぽっと点燈したばかりの濃い桃色の酔いが不安を忘れさせてくれる。
筒井 康隆 / 夢の木坂分岐点 amazon
酒で頭脳の爛れたようになっている
徳田 秋声 / 足迹 amazon
酒を飲んでいる成人なんて皆な馬鹿なんだ。《…略…》まるで化け猫か狸のようじゃないか
牧野 信一 / 淡雪 amazon
「どぶろく」の酔いが空いている腸の中へ喰い入るようである。
尾崎 士郎 / 人生劇場 青春篇 amazon
酒に弱いので顔をバクハツするみたいに真赤にして喋っていました。
椎名 誠 / 犬の系譜 amazon
よほど酔っ払ったのか、負ぶわれたほうは壊れた操り人形のようにフラフラとしていた。
伊坂 幸太郎 / ラッシュライフ amazon
ジェイは僕に顔を洗えと言った。たとえビールを一ケース飲んだって顔さえ洗えば運転できると信じてるんだね。
村上春樹「風の歌を聴け (講談社文庫)」に収録 amazon
白人のように白い肌は今真っ赤になっていた。
羽田 圭介 / 一丁目一番地「ミート・ザ・ビート (文春文庫)」に収録 amazon
父はお酒を飲み、いいあんばいにできあがっている
綿矢 りさ / 自然に、とてもスムーズに「しょうがの味は熱い (文春文庫)」に収録 amazon
一杯引っかけてスッカリいい心持ちになり
夢野久作 / ドグラ・マグラ 青空文庫
ウイスキーがまわったせいか、何となく倦 いような、睡たいような気持ちになりつつ
夢野久作 / ドグラ・マグラ 青空文庫
慣れない酒に、すこし体温が上がったような気がする。頭にすこしだけ、ぼんやりとした浮遊感がある。
新海 誠「小説 君の名は。 (角川文庫)」に収録 amazon
小林多喜二 / 蟹工船 青空文庫
タラップからタタキ落ちる程酔払う
小林多喜二 / 蟹工船 青空文庫
臆病者が酒を飲んで大胆になる
夏目漱石 / 吾輩は猫である 青空文庫
顔中真赤 にはれ上ってね。いやもう二目 とは見られないありさまさ
夏目漱石 / 吾輩は猫である 青空文庫
夏目漱石 / 吾輩は猫である 青空文庫
前後を忘れるほど愉快になれば
夏目漱石 / 吾輩は猫である 青空文庫
次第にからだが暖かになる。眼のふちがぽうっとする。耳がほてる。歌がうたいたくなる。
夏目漱石 / 吾輩は猫である 青空文庫
ビイルを二、三杯飲んでいるうちに、妙に解放せられたような軽さを感じて来たのです。
太宰治 / 人間失格 青空文庫
前後不覚になりました。お酒を飲んで、こんなに我を失うほど酔った
太宰治 / 人間失格 青空文庫
焼酎の陰鬱な酔いのために刻一刻、気持が険しくなって来る
太宰治 / 人間失格 青空文庫
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ふらふらした歩き方赤面・顔が赤くなる目まい二日酔いアルコールが強い(酒)酒を飲む・体内にアルコールが入る(酔っぱらって)愉快な気持ち体の火照り・熱い気分現実逃避・現実から目を背けるアルコール飲料 |
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