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山々が夕陽の最後の光を映して薄紫に輝き、頂きのなだらかな線をしばらく黒く強く暮れ残る薄白い夕の空にきわだって見せていたが、やがて潮が引くように次第に暮の色が山並から下りて来る。
野間宏 / 第三十六号「暗い絵・顔の中の赤い月 (講談社文芸文庫)」に収録 ページ位置:80% 作品を確認(amazon)
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日の入り・日没
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前後の文章を含んだ引用
......街道を走って行った。私はまた次の出廷まで十日間ほど、見ることの出来ぬ外界の姿を、硝子窓に顔をよせてじっと見つめた。遠く右手に生駒山とそれに連なる低い起伏の少ない山々が夕陽の最後の光を映して薄紫に輝き、頂きのなだらかな線をしばらく黒く強く暮れ残る薄白い夕の空にきわだって見せていたが、やがて潮が引くように次第に暮の色が山並から下りて来る。そして広い耕地のなかのまばらな野菜畑や麦の芽の伸びた田や耕されたまま放置されてある畑がくらんでくる。黒いとびとびの家に灯がともる。ただ西の空だけが、いまなお長く......
単語の意味
潮が引く(しおがひく)
暮れ残る(くれのこる)
薄白い(うすじろい)
夕日・夕陽(ゆうひ)
暫く・姑く・須臾(しばらく)
潮が引く・・・1.引き潮になる。海面が下がる。
2.勢いのあった物事が衰える。
暮れ残る・・・日が沈んだ後に、明るさだけがしばらく残る。
薄白い・・・うっすらと白い。ぼんやりと白い。白っぽい。
夕日・夕陽・・・夕方の太陽。入り日(いりひ)。
暫く・姑く・須臾・・・1.長いと感じるほどではないが、すぐともいえないほどの時間。ちょっとの間。一時的。
2.ちょっと待った!
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