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床板はやわらかい部分から波形に擦り減っていて、通路を歩くと体が左右に揺れた。
村上 春樹「羊をめぐる冒険」に収録 ページ位置:68% 作品を確認(amazon)
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床・人工の地べた
粗末な建物
ぼろい・使い古された
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前後の文章を含んだ引用
......らした。 列車が発車する十分前に彼女がりんごを一袋買って帰ってきた。我々はそれを昼食代りに食べてから列車に乗り込んだ。 列車はまさに廃車寸前というところだった。床板はやわらかい部分から波形に擦り減っていて、通路を歩くと体が左右に揺れた。シートのけばは殆んど消え失せ、クッションは一ヵ月前のパンみたいだった。便所と油の匂いがいりまじった宿命的な空気が車内を支配していた。僕は十分かけて窓を押し上げ、......
単語の意味
体(からだ)
体・・・頭・胴・手足など、肉体全体をまとめていう言葉。頭からつま先までの肉体の全部。身体。体躯。五体。健康。体力。
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床・人工の地べたの表現・描写・類語(外の設備・工作物のカテゴリ)の一覧 ランダム5
縁側は乾拭きして、古いなりに鏡のように光っている。
芝木 好子 / 隅田川暮色 amazon
セメントの床が、乾ききった砂地のように白々とざらつく
日野 啓三 / 抱擁 amazon
古びた絨毯がどっしりと光を吸いこむ
日野 啓三 / 抱擁 amazon
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粗末な建物の表現・描写・類語(家・建物のカテゴリ)の一覧 ランダム5
二階で少し烈しく歩くと 家 が揺れた。そして誰か下の部屋で新聞でも 展 げていれば、その上にバラバラと音がして天井のごみが落ちて来た。
直哉, 志賀「暗夜行路 (新潮文庫)」に収録 amazon
玄関ははずれかけていて開ける時、思い切りきしんだ音を立てたし、家の内装は茶とダークグレーに品良く統一されていて、もとはきれいな家だったのかもしれない……と思わせたが「好きな所で好きなことを」した跡が雑な感じで家中を覆っていて、床があまり見えなかった。
吉本ばなな / うたかた「うたかた/サンクチュアリ」に収録 amazon
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ぼろい・使い古されたの表現・描写・類語(状態・状況のカテゴリ)の一覧 ランダム5
一寸見たのでは木か金かも知れないほど古びている。
伊藤左千夫 / 野菊の墓
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「外の設備・工作物」カテゴリからランダム5
道の行手にパッと一箇の電燈が見える。闇はそこで終わったのだ。
梶井基次郎 / 闇の絵巻
(高射砲)ポン、ポン、と山吹の 芯 を抜くような音がして、白い花火が、P 51 の下で三つ四つ 弾けた。
向田邦子 / 男眉「思い出トランプ(新潮文庫)」に収録 amazon
自動販売機に小銭を滑り込ませる。
沼田 まほかる「彼女がその名を知らない鳥たち (幻冬舎文庫)」に収録 amazon
「状態・状況」カテゴリからランダム5
長い髪が、ふるえる肩のところで吹きすさぶ強い春風にさらされて踊っていた。
吉本ばなな / サンクチュアリ「うたかた/サンクチュアリ」に収録 amazon
無造作に棄ててある
芥川龍之介 / 羅生門
「家・建物」カテゴリからランダム5
倉庫のひとつひとつはかなり古びていて、煉瓦と煉瓦の間には深い緑色の滑らかな苔がしっかりと貼りついている。高く暗い窓には頑丈そうな鉄格子がはめられ、重く錆びついた扉のそれぞれには貿易会社の表札がかかっていた。
村上春樹「風の歌を聴け (講談社文庫)」に収録 amazon
樅の木立ちにかこまれた陰気な平屋建て
夢野久作 / あやかしの鼓
巨大な要塞が、不吉な白蟻の塔のごとく夕暮れの淡い闇の中にくっきりとそびえ立つ
村上 春樹 / 螢・納屋を焼く・その他の短編 amazon
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