TOP > 風景表現 > 時間帯(朝・昼・夜) > 夜
冷気を含んで重くなったワンピース
小川洋子 / 冷めない紅茶「完璧な病室 (中公文庫)」に収録 ページ位置:98% 作品を確認(amazon)
この表現が分類されたカテゴリ
夜
寒い・冷気・凍える
しおりに登録する
前後の文章を含んだ引用
......光にかざして、自分の着ている洋服の色を確かめようとした。今日何色の洋服を着てきたのか、思い出せなかったのだ。それをどうしても、思い出したかったのだ。 わたしは、冷気を含んで重くなったワンピースの袖に目を凝らした。ワンピースの色は、もうすっかり夜の闇に飲み込まれていた。わたしは何度もまばたきして、闇に沈んだ色を見ようとした。......
単語の意味
含む(ふくむ)
冷気(れいき)
含む・・・1.口の中に入れて噛んだり飲み込んだりせず、そのままの状態のこと。
2.ある気持ちを態度に示したり、なんとなくにおわす。「憂いを含んだ表情」
3.ある範囲の中にその要素が入っていること。「サービス料を含んだ値段」
2.ある気持ちを態度に示したり、なんとなくにおわす。「憂いを含んだ表情」
3.ある範囲の中にその要素が入っていること。「サービス料を含んだ値段」
冷気・・・ひんやりと冷たい空気。冷え冷えした気候。
ここに意味を表示
夜の表現・描写・類語(時間帯(朝・昼・夜)のカテゴリ)の一覧 ランダム5
このカテゴリを全部見る
寒い・冷気・凍えるの表現・描写・類語(気温のカテゴリ)の一覧 ランダム5
刺すような冷気が、衣類の織りめから千本の鋭い切っ先となって肌につき刺さる
本庄 陸男 / 石狩川〈上〉 amazon
十本の指から血がほとばしって出そうなこの肌寒さ
林芙美子 / 新版 放浪記
このカテゴリを全部見る
「時間帯(朝・昼・夜)」カテゴリからランダム5
夜になると光がなくなる。 この街は、驚くほど従順に、夜に飲み込まれていく。街灯も住宅から漏れる光もまばらだ。田舎の夜と違って、動物や植物の強い息遣いがすることもない、清潔な暗闇が、街を覆う。 私たちは白い世界と黒い世界を行ったり来たりしながら毎日を過ごしていた。
村田 沙耶香「しろいろの街の、その骨の体温の」に収録 amazon
星がひとつ二つ、消えそうにほの白く、ちらちらと青磁の空にまたたいていた。
吉本 ばなな / ムーンライト・シャドウ「キッチン (角川文庫)」に収録 amazon
外に出るといつの間にか夕暮の光があかあかと照り、
遠藤周作「沈黙(新潮文庫)」に収録 amazon
「気温」カテゴリからランダム5
着物ぐるみ寝床へ這入 っている。それでもまだ寒い。
梶井基次郎 / 冬の蠅
太陽が顔のすぐそばにあるような熱気の中
朝井 リョウ「武道館 (文春文庫)」に収録 amazon
身体からは熱が去ってはだをはしる冷感がふたたび彼の肉をかたくした。
野間 宏「真空地帯(新潮文庫)」に収録 amazon
同じカテゴリの表現一覧
時間帯(朝・昼・夜) の表現の一覧
気温 の表現の一覧
風景表現 大カテゴリ