河原の所々に、人の背丈ほどまで 葦 が生い茂っていた。
翔田 寛「真犯人 (小学館文庫)」に収録 ページ位置:39% 作品を確認(amazon)
この表現が分類されたカテゴリ
葦(あし)
水辺
しおりに登録する
前後の文章を含んだ引用
......は、午後三時過ぎのことだった。 尾畑守の遺体が発見されたのは、多摩川に架かる東急東横線の橋梁と、都道二号線すなわち中原街道の丸子橋に挟まれたごく狭い場所である。河原の所々に、人の背丈ほどまで葦が生い茂っていた。「あの辺りですよ」 手帳のメモをもとにして、丸子橋の影が落ちた川面を間島は指差した。汀からほんの五メートルほど先で、涼やかな流れが少し深くなっている場所だった。......
単語の意味
葦・蘆・葭(あし)
背丈(せたけ)
葦・蘆・葭・・・水辺に生える草の一種。沼や川の岸に群がって生える。若芽は食用になり、茎は編んですだれを作る。
ここに意味を表示
葦(あし)の表現・描写・類語(水面・水中・水辺のカテゴリ)の一覧 ランダム5
このカテゴリを全部見る
水辺の表現・描写・類語(水面・水中・水辺のカテゴリ)の一覧 ランダム5
大川の満 ち干 の潮がひたひたと窓近く感じられる河沿いの家
岡本かの子 / 河明り
ところどころに背の低い草が群がる川原
阿刀田 高 / 恋は思案の外「ナポレオン狂 (講談社文庫)」に収録 amazon
このカテゴリを全部見る
「水面・水中・水辺」カテゴリからランダム5
くたびれたように海は黙り、
遠藤周作「沈黙(新潮文庫)」に収録 amazon
朝凪が波を消し海は太古のような静かな威厳に満ちている。
檀 一雄 / 花筐「花筐―はなかたみ 檀一雄短編集 (1969年)」に収録 amazon
かすかに船縁を叩く水音がなかったなら、海は二人のため、磨かれたフロアになりかねない。
石原 慎太郎 / 太陽の季節 amazon
「植物」カテゴリからランダム5
(マロニエの花)街路樹の黒く茂った葉の中に、蝋燭 を束ねて立てたような白いほの/″\とした花
岡本かの子 / 巴里祭
葉っぱのひとつひとつが、小さな鏡となってひるがえる、ポプラの木かげ
松谷 みよ子 / ポプラのかげで「貝になった子ども ほか (松谷みよ子全集)」に収録 amazon
笠のように枝を厚ぼったく繁らせたその下で
北条 民雄 / いのちの初夜 amazon
芒の硬直な葉が空を刺そうとして立つ
長塚 節 / 土 amazon
黒い巨大な棒が空に向かって突き出ているふうに見える葉も枝もない椎の木
水上 勉 / 雁の寺 amazon
同じカテゴリの表現一覧
水面・水中・水辺 の表現の一覧
植物 の表現の一覧
風景表現 大カテゴリ