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夜は、道の先までずっと続いていた。わたしは、夜の終わりに向かって歩いているような気がした。その終わりは、くらくらするくらい遠くに見えた。
小川洋子 / 冷めない紅茶「完璧な病室 (中公文庫)」に収録 ページ位置:96% 作品を確認(amazon)
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夜
その他の前進・歩き方
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前後の文章を含んだ引用
......空の高い所で、星が小さく光っていた。わたしは、頬や手首やふくらはぎが、冷気にゆっくり包まれてゆくのを感じながら歩いた。太った猫が一匹、のそのそと前を横切った。 夜は、道の先までずっと続いていた。わたしは、夜の終わりに向かって歩いているような気がした。その終わりは、くらくらするくらい遠くに見えた。 知らない間に、道が坂になっていた。こんな所に坂があっただろうか、と少し不安に思いながら、この一本道以外他にはどこにも道などなかったので、わたしは歩き続けるしか......
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闇 は未来を 覆い隠し、明日の陽の光が信じられないくらい遠かった。
吉本 ばなな「アムリタ(下) (新潮文庫)」に収録 amazon
町々は、夜になると、ひっそりと暗い闇につつまれてしまう。 古い京の町が、そのまま闇の中に息づいてい、細い道には車も人も通らず、人声も絶えてしまう。 そこに私は、むかしの江戸の町の夜の姿を感じることができる。
池波 正太郎「食卓の情景 (新潮文庫)」に収録 amazon
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その他の前進・歩き方の表現・描写・類語(歩く・歩き方のカテゴリ)の一覧 ランダム5
蟻のように山肌を這い、ただ黙々と山奥を目指す
永井 路子 / 朱なる十字架 amazon
不思議に勢いづいた機械のような足でぶらぶら歩く
徳田 秋声 / あらくれ amazon
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夢遊病者のように霊園内を歩いて外に出た。
雫井 脩介「火の粉 (幻冬舎文庫)」に収録 amazon
尺取り虫のように音もなく声もなく気がついたらそこにいる
向田 邦子 / 隣りの女 amazon
「時間帯(朝・昼・夜)」カテゴリからランダム5
さっきまで遠くの稜線にわずかに残っていた夕焼けが、暗がりに飲み込まれていた。
小川洋子「博士の愛した数式 (新潮文庫)」に収録 amazon
夕暮れの青が透明な刷毛でかさね塗りされるみたいに一段また一段と濃くなり、夜の闇に変わっていった
村上 春樹 / ダンス・ダンス・ダンス(下) amazon
朝が、幕をあげるように、するすると明け放れる
昇平, 大岡「野火(のび) (新潮文庫)」に収録 amazon
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