ラーメンの味は様々な味の要素による連立方程式で決まる。スープで言えば、鶏、豚骨、牛骨、鰹節、さば節、煮干、野菜など、その回答は味のマトリックスで得られる。

スープをすすると鶏がらベースのしょうゆ味が口いっぱいに広がる。甘みが強いがそれほどしつこくない。ストレートの細麺がスープによく絡む。具の鶏肉は歯ごたえがしっかりしていてほどよいアクセント。

病人の流動食みたいにのびたラーメン

真夏でも汗をかきながら熱いラーメンをすする

一見くどそうに見えるが食べると意外にあっさりしている

見かけはまさに焼きそば。ニラの緑とニンジンの赤が鮮やかだ。箸ですすって一口。すすりこもうとすると、麺なのにズルズルとすすりこめない。ビーフンたちが抵抗の姿勢を示すのである。（中略）仕方なくスパゲティ風にグルグルとまとめて口に入れると、こんどはモサモサする。うどん、蕎麦、そうめん、スパゲティなどの小麦粉系とは明らかに違う口ざわりだ。モサモサ、そしてちょっとザラザラ。

やや色黒の細麺の量は、食事とするにはいかにも軽い

チャンポン麺とタンメンの違いは、麺と具とスープをいっしょに煮こむという点にある。そのため麺が柔らかめになり、スープ全体がミルキーになってめっちゃおいしい。

（鍋焼きうどん）火にかけると、ぴちぴち、びちびち、しゅんしゅん、いろんな音を立てる

スパゲティのゆですぎはまずい。また、ゆでておいて後でいためるのも感心しない。うどんと同じことでメン類はのびることをお忘れなく。

魚の風味が突出してもいないし、他の旨味成分と見事に融合して、混沌として複雑で豊かな味を作り出している

刻まれたニラの香りと挽肉の感触が口に広がる。

ラーメンとは何か？和食の最高傑作である。

見事に膨れ上がった薄皮はオツユに気持ちよく溶ける。饅頭の中身はあんこ、鶏肉、豚肉だが、やはり豚が一番しっかりした味わいである。

店で食べるような、アツアツスープたっぷりの小籠包を我が家で食べたい