(生の芋)芋は歯の間で崩れるように噛みくだかれて 喉 を通った。
昇平, 大岡「野火(のび) (新潮文庫)」に収録 ページ位置:25% 作品を確認(amazon)
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サツマイモ
食べる
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前後の文章を含んだ引用
......い茎を持つ芋が植えてあった。蔓芋の葉も匐っていた。私はすぐカモテ・カホイの直立した茎の一本を倒した。地下茎が千成瓢箪のようについていた。手で土を払いかじった。 芋は歯の間で崩れるように噛みくだかれて喉を通った。何本目かで私は漸くその甘味を感じ、窪地へ降りて、そこを流れる水を飲み、芋についた土を洗い落す余裕を持った。 水は窪地の奥に湧いていた。いぼのように火山灰を盛り上......
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サツマイモの味、おいしさを伝える表現・描写(いも類のカテゴリ)の一覧 ランダム5
(おいらんは、)薄くてうす赤い皮。紫色を帯びたねっとりした白。細身の甘い「おいらん」はその名の通り女らしくやさしいおいもだった。反対に「金時」は大ぶりで、黄金色にぽっくりして、
向田 邦子 / 父の詫び状 amazon
すじのない栗のようなホコホコとした味で、実にうまかった。
阿部 知二 / 冬の宿 (1948年) amazon
(焼き芋)東京・銀座三越。漆黒の砂利を敷いたガラスケースに、黄や紫の切り口を見せた焼き芋が鎮座する。
東海林さだお / コロッケの丸かじり amazon
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食べるの表現・描写・類語(動作・仕草・クセのカテゴリ)の一覧 ランダム5
せっせと豚のように食っている
林芙美子 / 新版 放浪記
臼歯に力を軽くこめると、旨味のあるエキスがじゅっと流れ出て口いっぱいにひろがる。前歯で食いちぎり、奥歯で噛む。《…略…》形のあるものを口の中で噛む。噛んで噛んで、また噛む。何もかもがつき砕かれ、すりつぶされ、口の中で溶岩のようにとろけて、甘い味が出てくるまで、噛んで噛んで、また噛む。そして、ゆっくりと呑みくだす。
中島 らも / 今夜、すベてのバーで amazon
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「いも類」カテゴリからランダム5
ベッチャリしたさつまいもでも、じゃがいもより甘味があるので、喜ぶひともいた
石井 好子「巴里の空の下オムレツのにおいは流れる (河出文庫)」に収録 amazon
「動作・仕草・クセ」カテゴリからランダム5
わたしは湯気を胸の奥まで一杯に吸い込んで、ゆっくり紅茶をすすった。
小川洋子 / 冷めない紅茶「完璧な病室 (中公文庫)」に収録 amazon
暗澹たる光に包まれて時雨がざあと来る
長塚 節 / 土 amazon
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