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手をもう少しだけ持ち上げてカーテンを開ける。所々引っ掛かりながら、弱々しくレールが鳴る。開けた幅だけカーテンの濃い色合いが抜けて、無色の光が差し込む。
小川洋子 / 揚羽蝶が壊れる時「完璧な病室 (中公文庫)」に収録 ページ位置:39% 作品を確認(amazon)
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カーテン
室内に差し込む光
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前後の文章を含んだ引用
......きできないでいる。 目覚まし時計に手をのばす。明日の朝は好きなだけ眠っていればいいと言い聞かせてから眠っても、わたしは毎日同じ時刻に目を覚ましてしまう。その同じ手をもう少しだけ持ち上げてカーテンを開ける。所々引っ掛かりながら、弱々しくレールが鳴る。開けた幅だけカーテンの濃い色合いが抜けて、無色の光が差し込む。窓枠に縁どられた小さな公園が、斜めに覗く。錆びたベンチの足元に、丸まった新聞紙が転がっている。公園の入口には、昨夜のうちに出されたビニール袋のゴミの山が眠ってい......
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カーテンの表現・描写・類語(室内のようすのカテゴリ)の一覧 ランダム5
窓ガラスに白もめんのカーテンを引いた。
有島武郎 / 生まれいずる悩み
しみひとつない、清潔なカーテンだった。穴の部分の小さい白いカーテンリングはプラスチック製で、どういうわけか、その輪はわたしに、朝食べてきたばかりのベーグルパンを思い出させた。
小池真理子「愛するということ (幻冬舎文庫)」に収録 amazon
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室内に差し込む光の表現・描写・類語(室内のようすのカテゴリ)の一覧 ランダム5
(戸を開けると)薄い日の光が部屋中に散らばった。
小川洋子 / 揚羽蝶が壊れる時「完璧な病室 (中公文庫)」に収録 amazon
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「室内のようす」カテゴリからランダム5
(車の)ドアのガラス窓の隙間から、若い捜査員が特殊な金具を差し込んで器用に動かすと、ドア錠が軽い音を立てて外れた。
翔田 寛「真犯人 (小学館文庫)」に収録 amazon
いつも通り鍵を右に廻した。カチリ、変な抵抗が手先に伝わり、扉は開かない。伸子は屈んで鍵穴を見た。ついで念のため把手を廻して見た。戸は難なく内側に開いた。錠は掛っていなかったのだ。
宮本百合子 / 伸子
緑色の笠 のかかった、電灯の光は海の底のように部屋の中を思わせた。
有島武郎 / 或る女
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西日が入ってくる時刻の、こういうオレンジの窓ガラスの感じ
吉本 ばなな / サンクチュアリ「うたかた/サンクチュアリ」に収録 amazon
少し秋めいた静かないい朝で、 苔 のついた日本風の庭に朝日が斜めに差していた。
直哉, 志賀「暗夜行路 (新潮文庫)」に収録 amazon
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