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月はいよいよ明るさを増し、小屋の床に一筋の帯となって差し込んでいた。星もたくさん出ているようだった。
小川 洋子 / 口笛の上手な白雪姫「口笛の上手な白雪姫」に収録 ページ位置:85% 作品を確認(amazon)
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月の光・月明かり
室内に差し込む光
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......、やはり自分は仮の居場所に過ぎないのだと、ちゃんと分をわきまえていた。小母さんは指を握ったり開いたりした。女の子の温もりと髪の湿り気が、まだ皺の間に残っていた。月はいよいよ明るさを増し、小屋の床に一筋の帯となって差し込んでいた。星もたくさん出ているようだった。 眠りは訪れそうになかったが、小母さんは無理やり目をつぶった。浴槽から上がったばかりの、湯気の立つ赤ん坊の背中を瞼の裏に浮かび上がらせた。腰の真ん中にえくぼのよ......
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月の光・月明かりの表現・描写・類語(空・中空のカテゴリ)の一覧 ランダム5
燐光のような月の光
宮本百合子 / 伸子
月が数々の葉末を剣のように光らす
大岡 昇平 / 野火 amazon
まん丸の大きな月が出て、夜の山道を行く俺たちを守るように照らした。懐中電灯は必要なかった。月光を受け、木の葉が銀色に輝いていた。
三浦 しをん「神去なあなあ日常 (徳間文庫)」に収録 amazon
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室内に差し込む光の表現・描写・類語(室内のようすのカテゴリ)の一覧 ランダム5
真夏の海岸のように陽にさらされた窓辺
吉本 ばなな / 哀しい予感 amazon
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「空・中空」カテゴリからランダム5
(遠くに見える花火は)どんな手品師も敵 わないような立派な手品だったような気がした。
梶井基次郎 / 城のある町にて
空は鏡のように明るい
永井 荷風 / すみだ川 amazon
天の怒り、天の恨みを吹きつけたような嵐の日の荒々しい雲
竹西 寛子 / ひとつとや amazon
夕雲がもやしの三つ葉のような射光をひそませる
室生 犀星 / 室生犀星作品集〈第9巻〉汽車で逢った女,餓人伝 amazon
「室内のようす」カテゴリからランダム5
西日は、もう畳三分の一ぐらいのところまで、眩 く躍りこんでいる。
宮本百合子 / 伸子
畳の目も、傷んだところは 藺草 が切腹して、なかから、キビガラの 芯 みたいなのがはみ出していた。畳の目ひとつひとつが小さなクッションになっている。
向田邦子 / 耳「思い出トランプ(新潮文庫)」に収録 amazon
「晴れ・曇り」カテゴリからランダム5
外に出ると夜道は雨上がりで黒く光っていた
吉本ばなな / うたかた「うたかた/サンクチュアリ」に収録 amazon
畑の真中ほどに桐の樹が二本繁っている。葉が落ちかけて居るけれど、十月の熱を凌 ぐには十分だ。
伊藤左千夫 / 野菊の墓
空気が少し雨をはらんでいる
阿刀田 高 / 透明魚「ナポレオン狂 (講談社文庫)」に収録 amazon
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