田に敷かれた水がはるか足下で月光を 弾いている。
宮本 輝 / 螢川「螢川・泥の河(新潮文庫)」に収録 ページ位置:90% 作品を確認(amazon)
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水面にうつる光
月の光・月明かり
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前後の文章を含んだ引用
......。 また梟が鳴いた。四人が歩き出すと、虫の声がぴたっとやみ、その深い静寂の上に蒼い月が輝いた。そして再び虫たちの声が地の底からうねってきた。 道はさらにのぼり、田に敷かれた水がはるか足下で月光を弾いている。川の音も遠くなり懐中電灯に照らされた部分と人家の灯以外、何も見えなかった。 せせらぎの響きが左側からだんだん近づいてきて、それにそって道も左手に曲がっていた。そ......
単語の意味
月光(げっこう)
月光・・・月の光。
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水面にうつる光の表現・描写・類語(光と影のカテゴリ)の一覧 ランダム5
(焚火は)静かな水に 映って二つに見えていた。
志賀 直哉 / 焚火「城の崎にて・小僧の神様 (角川文庫)」に収録 amazon
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月の光・月明かりの表現・描写・類語(空・中空のカテゴリ)の一覧 ランダム5
緩やかに月の光の帯は色を変え、角度を変え、夜は深まってゆく。
小川 洋子 / 口笛の上手な白雪姫「口笛の上手な白雪姫」に収録 amazon
澄み切った月が、暗く濁った燭(しょく)の火に打ち勝って、座敷がいちめんに青みがかった光を浴びる
森 鴎外 / 佐橋甚五郎 amazon
氷のごとく澄める月影
高山 樗牛 / 瀧口入道 amazon
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「空・中空」カテゴリからランダム5
丘の上に、芋虫が立ち上がったような巻雲がおびただしく並ぶ
大岡 昇平 / 野火 amazon
無数の砂金ぐらいの光がちりりと冷たそうに震えている
竹下文子 / 風町通信(星を拾う) amazon
「光と影」カテゴリからランダム5
台所は電気が消してあるので巻子の背後には廊下の蛍光灯の安っぽい光がちろちろして全体的に灰色であった。
川上 未映子「乳と卵(らん) (文春文庫)」に収録 amazon
シグナルが靄(もや)のような暈を帯びる
永井 龍男 / 青梅雨 amazon
「水面・水中・水辺」カテゴリからランダム5
船は、断末魔の鯨が、荒狂う波濤 の間に身体をのたうっている、そのままだった。
小林多喜二 / 蟹工船
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