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何をする気にもならない自分はよくぼんやり鏡や薔薇 の描いてある陶器の水差しに見入っていた。心の休み場所――とは感じないまでも何か心の休まっている瞬間をそこに見出 すことがあった。
梶井基次郎 / 泥濘 ページ位置:22% 作品を確認(青空文庫)
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荒れた気持ちが穏やかになる
憂鬱・気分が晴れない
漫然と見る・なんとなく見る
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前後の文章を含んだ引用
......た電報配達夫の走っているのを見ると不愉快になった。妄想は自分を弱くみじめにした。愚にもつかないことで本当に弱くみじめになってゆく。そう思うと堪らない気がした。 何をする気にもならない自分はよくぼんやり鏡や薔薇 の描いてある陶器の水差しに見入っていた。心の休み場所――とは感じないまでも何か心の休まっている瞬間をそこに見出 すことがあった。以前自分はよく野原などでこんな気持を経験したことがある。それはごくほのかな気持ではあったが、風に吹かれている草などを見つめているうちに、いつか自分の裡 にもちょう......
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荒れた気持ちが穏やかになるの表現・描写・類語(安心するのカテゴリ)の一覧 ランダム5
震えおののいている心をしずめて
太宰治 / 人間失格
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「憂鬱・気分が晴れない」の表現・描写・類語(気分が晴れない・落ち込むのカテゴリ)の一覧 ランダム5
心は悪鬼のように憂鬱に渇いている。
梶井基次郎 / 桜の樹の下には
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漫然と見る・なんとなく見るの表現・描写・類語(見るのカテゴリ)の一覧 ランダム5
僕の目をぼんやり見ていた。彼女は動作している途中で電源を抜かれてしまった機械みたいに見えた。彼女の目はまるで不透明な薄膜をかぶせられているようにかすんでいた。
村上春樹 / ノルウェイの森 amazon
ぼんやりと、窓辺に並んだ焼物の柔らかいラインを見ていた。
吉本 ばなな「アムリタ(下) (新潮文庫)」に収録 amazon
ひび割れそうなほど渇いた水晶レンズが虚ろに宙を見つめる
長野 まゆみ / 銀木犀 amazon
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「心」の言葉を含む安心の表現(見るのカテゴリ)の一覧 ランダム5
涙が出るほど安心した。
吉本 ばなな「アムリタ(上) (新潮文庫)」に収録 amazon
まるで張っていた糸の一本が切れたように、心の重心の置き場をまだ見つけ得ない状態
佐多 稲子 / くれない amazon
有島武郎 / 或る女
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心で感じる 気分が晴れないの表現・描写・類語(見るのカテゴリ)の一覧 ランダム5
心の中が 葛藤 の 嵐
吉本 ばなな / とかげ「とかげ (新潮文庫)」に収録 amazon
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「気分が晴れない・落ち込む」カテゴリからランダム5
自分のひそかな絶望の形態が、竹矢来のように、自分の周囲に張りめぐらされた気がした。
林 芙美子 / 浮雲 amazon
ふわ/\とした最後の希望なんか、一たまりもなく雲夢のように吹き飛ばす
岡本かの子 / 巴里祭
「見る」カテゴリからランダム5
視線を逃がした。
岡本かの子 / 金魚撩乱
二人の視線は絡みついたように、空中にじっと交錯したまま挑み合っていた
前田河広一郎 / 三等船室「現代日本文学大系 (59)」に収録 amazon
「安心する」カテゴリからランダム5
自己の存在を認めて貰いたかった
松本 清張 / 真贋の森「松本清張ジャンル別作品集(3) 美術ミステリ (双葉文庫)」に収録 amazon
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