枯れ葉が積もった地面はふかふかだ。水分と養分をたっぷり含んでいることが地下足袋ごしに伝わってくる。
三浦 しをん「神去なあなあ日常 (徳間文庫)」に収録 ページ位置:29% 作品を確認(amazon)
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森林・ジャングル
枯れ葉・葉が散る
山道・峠道
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前後の文章を含んだ引用
......の揺れる音がする。梢は風でざわめき、「日暮れまで間がない」と鳥がせわしく鳴きかわす。鹿かなにかが、樹皮をかじる音まで聞こえる。遠くに小さな沢があるのがわかる。 枯れ葉が積もった地面はふかふかだ。水分と養分をたっぷり含んでいることが地下足袋ごしに伝わってくる。 夢みたいな場所だった。こんなところが、神去村にあったなんて。なにをしに神去山へ入ったかをほとんど忘れ、俺はうっとりしながら歩いた。あー、もうずっとここにいたい......
単語の意味
含む(ふくむ)
含む・・・1.口の中に入れて噛んだり飲み込んだりせず、そのままの状態のこと。
2.ある気持ちを態度に示したり、なんとなくにおわす。「憂いを含んだ表情」
3.ある範囲の中にその要素が入っていること。「サービス料を含んだ値段」
2.ある気持ちを態度に示したり、なんとなくにおわす。「憂いを含んだ表情」
3.ある範囲の中にその要素が入っていること。「サービス料を含んだ値段」
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森林・ジャングルの表現・描写・類語(地上・陸地のカテゴリ)の一覧 ランダム5
林を行く狭い道は湿っていて、蹠(あしうら)に弾むような感じがある
高井 有一 / 北の河 amazon
林は、裸の丘を額にしてそれの頂だけに、美しい生え際をして生えて見える。
佐藤 春夫 / 田園の憂鬱 amazon
明るいが、どこか総体に冷たく沈んだ瀬戸物の絵のような、伊豆の美しい雑木林の風景
井上 靖 / 猟銃「猟銃・闘牛 (新潮文庫)」に収録 amazon
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枯れ葉・葉が散るの表現・描写・類語(秋のカテゴリ)の一覧 ランダム5
視界を遮るように、かえでの老樹が燃える緋色を中空に散らす
高橋治 / 墓を売る女「ベヒシュタイン歌う」に収録 amazon
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山道・峠道の表現・描写・類語(道・道路のカテゴリ)の一覧 ランダム5
車が円錐形(の山)の上に近づくにつれて右手のスロープは険しい岩山へと姿を変え、やがて垂直な岩の壁に変った。そして我々はのっぺりとした巨大な壁に刻まれた狭いはりだしに辛うじてしがみついているような格好になった。
村上 春樹「羊をめぐる冒険」に収録 amazon
どうして我々のバスが峠の上でもう一台のバスが来るのを待っていたかといいう理由はすぐに明らかになった。山を少し下ったあたりから道幅が急に狭くなっていて二台の大型バスがすれちがうのはまったく不可能だったからだ。バスは何台かのライトバンや乗用車とすれちがったが、そのたびにどちらかがバックして、カーブのふくらみにぴったりと身を寄せなくてはならなかった。
村上 春樹 / ノルウェイの森 上 amazon
全く時代とは絶縁された峠の旧道
岡本かの子 / 東海道五十三次
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「秋」カテゴリからランダム5
桜や若葉が、死魚の浮く池水のように生彩を失う
円地 文子 / 朱を奪うもの amazon
朱ザヤのような照りのある、小がらの赤トンボ
山本 有三 / 波 amazon
「地上・陸地」カテゴリからランダム5
踊り場の硝子に顔を近づけ見下ろすと、車の屋根が灰色の光を照り返しながらゆっくりと流れていくのが見えた
高樹のぶ子 / その細き道(追い風) amazon
麦畠がある。風が来ると、緑の波のように動揺する。
島崎 藤村 / 千曲川のスケッチ amazon
遠くに低い丘陵のうねりが見える。
阿刀田 高 / 捩れた夜「ナポレオン狂 (講談社文庫)」に収録 amazon
「道・道路」カテゴリからランダム5
峠をのぼりきった途端に、突如、上高地の美しい展望がひらける
池波 正太郎「むかしの味 (新潮文庫)」に収録 amazon
高速道路を疾駆する車両の発する重低音
翔田 寛「真犯人 (小学館文庫)」に収録 amazon
地表に結ばれた光の帯のように高速道路が蛇行し
村上 春樹「1973年のピンボール (講談社文庫)」に収録 amazon
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