TOP > 感覚表現 > 音の響き > こだま・やまびこ・反響する
TOP > 暮らしの表現 > 乗り物 > (緊急車両の)サイレン
ゥウウウウウゥゥゥゥ……………! 町中のスピーカーから、耳をつんざく暴力的な音量でそれは響く。巨人の悲鳴のようなその不吉な音は、山々に反響してぐるぐると町を取り囲んでいく。
新海 誠「小説 君の名は。 (角川文庫)」に収録 ページ位置:82% 作品を確認(amazon)
この表現が分類されたカテゴリ
こだま・やまびこ・反響する
町内放送
(緊急車両の)サイレン
しおりに登録する
前後の文章を含んだ引用
......、と、なんだかぼんやりした声でテッシーが言う。停電やね、と、そのまんまを私は返す。 やったのだ。私たちが。 突然、湧きあがるようにしてサイレンが鳴りはじめた。 ゥウウウウウゥゥゥゥ……………! 町中のスピーカーから、耳をつんざく暴力的な音量でそれは響く。巨人の悲鳴のようなその不吉な音は、山々に反響してぐるぐると町を取り囲んでいく。 サヤちんだ。防災無線を、乗っ取ったんだ。 私たちは無言で頷きあって、また原付にまたがる。神社に向かって走り出すと、まるで私たちを後押しするみたいにサヤちんの声......
単語の意味
擘く・劈く(つんざく)
擘く・劈く・・・強い力で破り裂く。突き破る。
ここに意味を表示
こだま・やまびこ・反響するの表現・描写・類語(音の響きのカテゴリ)の一覧 ランダム5
このカテゴリを全部見る
町内放送の表現・描写・類語(外の設備・工作物のカテゴリ)の一覧 ランダム5
このカテゴリを全部見る
(緊急車両の)サイレンの表現・描写・類語(乗り物のカテゴリ)の一覧 ランダム5
対向車線から救急車のサイレンの音が、ドップラー効果で奇妙に歪みながら高まって来る
松本侑子 / 植物性恋愛 amazon
パトカーのサイレンの音が、四方八方から湧き上がって、波のように押し寄せる
小林久三 / わが子は殺人者 amazon
丸い赤色警光灯を覆面パトカーのルーフに装着し、サイレンのスイッチを入れた。途端に、耳を 聾する音響が響き渡った。一拍遅れて、前方を走行中の乗用車やトラックがハザードランプを点滅させて、次々と左側の路肩へ寄せてゆく。その様子を見計らうようにして、運転席の 柳 栄 次郎 巡査部長が前後左右を確認してからアクセルを踏み込んだ。
翔田 寛「真犯人 (小学館文庫)」に収録 amazon
このカテゴリを全部見る
「乗り物」カテゴリからランダム5
烈しい嵐が襲ってきた。船の主帆がくだかれて烈しい音をたてて甲板にぶつかった。《…略…》嵐のあとはふたたび風が 凪いだ。マストの帆は力なく垂れ、ただ真黒な影だけが甲板に死んだように倒れている病人たちの顔や体の上に落ちている。
遠藤周作「沈黙(新潮文庫)」に収録 amazon
特別急行列車は満員のまま全速力で馳せていた。沿線の小駅は石のように黙殺された。
横光 利一 / 頭ならびに腹 amazon
海賊に怯える恐怖の船旅
竹西 寛子 / ひとつとや amazon
「音の響き」カテゴリからランダム5
大きな歎息をした後のように静まり返っている室の中
夢野久作 / ドグラ・マグラ
神鳴りのように響き渡った
芥川龍之介 / 河童
音はなく、水底のように静かである。
大岡 昇平「野火(新潮文庫)」に収録 amazon
「外の設備・工作物」カテゴリからランダム5
池の水面に装飾電灯(イルミネーション)を夢のように映す
久米 正雄 / 学生時代 amazon
黒い煙突の煙が空をよごしている。
遠藤 周作「海と毒薬 (角川文庫)」に収録 amazon
同じカテゴリの表現一覧
乗り物 の表現の一覧
音の響き の表現の一覧
外の設備・工作物 の表現の一覧
暮らしの表現 大カテゴリ