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頭上には泰然と三日月がある。その美しさは平凡な奇跡だ。
又吉 直樹 / 火花 ページ位置:99% 作品を確認(amazon)
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月
奇跡・幸運・ラッキー
美しい・きれい
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前後の文章を含んだ引用
......書き込んでいる。 神谷さんが、「なんで、ライブバージョンやねん!」と湯に浸かりながら叫んだ。これは、受付で借りたボブ・マーリーに対しての言葉だろう。 神谷さんの頭上には泰然と三日月がある。その美しさは平凡な奇跡だ。ただ神谷さんはここにいる。存在している。心臓は動いていて、呼吸をしていて、ここにいる。神谷さんはやかましいほどに全身全霊で生きている。生きている限り、バッドエン......
単語の意味
泰然(たいぜん)
三日月・朏(みかづき)
泰然・・・落ち着いてゆったりと構えてるさま。「然」は他の語の後ろに付いて、状態をあらわす字。
三日月・朏・・・陰暦で、その月の三日前後の夜に出る、弓形の細い月。また、その形。月齢2日あたりの月(月齢は0から始まるので、陰暦3日は月齢2日になる)。広義には、月の終わりのころの細い月も指す。細い形が眉に例えられることも多い。「朏」は、「初めて姿が見え出した月」が語源。
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月の表現・描写・類語(空・中空のカテゴリ)の一覧 ランダム5
ビルのすぐ上に浮かんだ月を言葉もなく見つめている。それが昇ったばかりの新しい太陽に照らされて、夜の深い輝きを急速に失い、空にかかったただの灰色の切り抜きに変わってしまうまで。
村上 春樹 / 1Q84 BOOK 3 amazon
(満月)まるで真珠みたい
よしもとばなな / 銀の月の下で「まぼろしハワイ」に収録 amazon
漆黒の空に錐で穴をあけたようなやけに鮮明な月が、私たちを見下ろしていた。
村田 沙耶香「しろいろの街の、その骨の体温の」に収録 amazon
さらに幾夜かがあった。中隊を出る時三日月であった月は、次第に大きさと光を増して行った。
昇平, 大岡「野火(のび) (新潮文庫)」に収録 amazon
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「空・中空」カテゴリからランダム5
舞台とは反対の方面で、しきりに花火を揚げる。花火の中から風船が出た。帝国万歳とかいてある。天主の松の上をふわふわ飛んで営所のなかへ落ちた。次にぽんと音がして、黒い団子が、しゅっと秋の空を射抜くように上がると、それがおれの頭の上で、ぽかりと割れて、青い煙が傘の骨のように開いてだらだらと空中に流れ込んだ。風船がまた上がった。
夏目 漱石 / 坊っちゃん amazon
(駕籠の中から見る月)真黒な 梢 の上に出ている月が駕籠にあわせて西へ西へと動くように見える。その月の色は 凄まじかった。
遠藤周作「沈黙(新潮文庫)」に収録 amazon
青じろい雲がまるい環 になって後光のようにかかっている
宮沢賢治 / 銀河鉄道の夜
「印象」カテゴリからランダム5
悲しみと絶望の嵐が吹き抜けて行った後のように、折れつぶされた花々が無残に散乱する
内館 牧子 / あしたがあるから amazon
絵にかいたようにハッキリと
安岡 章太郎 / 海辺の光景 amazon
一陣の風であえなくも散っていく桜の花びらのように、その姿を消してしまう
新渡戸稲造 訳:岬龍一郎「いま、拠って立つべき“日本の精神” 武士道 (PHP文庫)」に収録 amazon
夢野久作 / ドグラ・マグラ
「人生」カテゴリからランダム5
彼は七〇年代の後半を坂道に置かれたボウリング・ボールのように破局へ向けて急速に転り落ちていった。
村上 春樹「羊をめぐる冒険」に収録 amazon
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