ひるすぎになって谷川の音もだいぶかはりました。何だかあたたかくそしてどこかおだやかに聞えるのでした。
宮沢賢治 / ひかりの素足 ページ位置：17% 作品を確認（青空文庫）
この表現が分類されたカテゴリ
川の音(せせらぎ)
しおりに登録する
前後の文章を含んだ引用
......と小さな狸 のやうに見えました。 お父さんはなんだか少し泣くやうに笑って 「さあもう一 がへり面 洗なぃやなぃ。」と云ひながら立ちあがりました。 二、峠 ひるすぎになって谷川の音もだいぶかはりました。何だかあたたかくそしてどこかおだやかに聞えるのでした。 お父さんは小屋の入口で馬を引いて炭をおろしに来た人と話してゐました。ずゐぶん永いこと話してゐました。それからその人は炭俵を馬につけはじめました。二人は入口に......
ここに意味を表示
川の音(せせらぎ)の表現・描写・類語（音の響きのカテゴリ）の一覧 ランダム５
（道を進んでいくと）水のせせらぎが高まって来た。それは壁越しに聞く人の 呟きのように、ひそやかで、しめやかで、親しげであった。
昇平, 大岡「野火(のび) (新潮文庫)」に収録 amazon
うつけた静けさの底を沢の音が滑っていく
古井 由吉 / 聖―ひじり amazon
しゃら／＼川瀬の音を立てゝいた。
岡本かの子 / 巴里祭
このカテゴリを全部見る
「音の響き」カテゴリからランダム５
遠くの遊郭のほうから、朝寝のできる人たちが寄り集まっているらしい酔狂のさざめきだけがとぎれとぎれに風に送られて伝わって来る。
有島武郎 / 生まれいずる悩み
店内を歩き回るヒールの音
村田 沙耶香「コンビニ人間」に収録 amazon
礼拝がすんだあとの教会のように静まりかえっている
小川 洋子 / 余白の愛 amazon
雑木林の枝が風で吹かれて何事かを囁いているよう
伊坂 幸太郎 / ラッシュライフ amazon
「水面・水中・水辺」カテゴリからランダム５
夜気はこまやかに森 として、遠くごく遠く波の音もする。夜、波の音は何故あのように闇にこもるように響くのだろう。
宮本百合子 / 明るい海浜
同じカテゴリの表現一覧
音の響き の表現の一覧
水面・水中・水辺 の表現の一覧
感覚表現 大カテゴリ
