TOP > 人物表現 > 睡眠・眠る・寝る > イビキ・寝息
(留置場で聞こえる誰かのイビキ)その音はすごく遠くから聞こえるようでもあり、近くのようでもあった。僕の知らないうちに地球がいくつもの行き来できない細かい絶望的な層に分かれていて、その近接した層のどこかからもれ聞こえてくるような感じの音だった。物哀しくて、手が届かなくて、そしてリアルだった。
村上 春樹 / ダンス・ダンス・ダンス(上) 作品を確認(amazon)
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刑務所
イビキ・寝息
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千葉の刑務所は町からはなれたところにあって、旧陸軍の小兵舎の改造をしたものだった。近くに新築の小住宅がぼつぼつと建っていたが、以前の荒野の面影は残っていた。その代り外界を防ぐ高いコンクリート塀はなく、米軍の施設のように金網が周囲にめぐらされているだけだった。
松本 清張 / 与えられた生「松本清張ジャンル別作品集(3) 美術ミステリ (双葉文庫)」に収録 amazon
牢から出てきたばかりの今日の高杉は、まるで鞘からぬけでた瞬間の名刀のようだ。
林 房雄 / 青年 (1964年) amazon
(横浜刑務所は)周囲を塀に囲まれていなければ、学校と見紛うような建物
平野啓一郎「ある男」に収録 amazon
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霧笛のようなもの哀しいいびき
村上 春樹「羊をめぐる冒険」に収録 amazon
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マンジリとも眠れなかった。
吉川英治 / 醤油仏
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コーヒーの残りを飲もうとしたが、カップが空になっていることに気づき、ソーサーに戻した。カップはソーサーに当たって、予想もしなかった大きな乾いた音を立てた。その音を聞きつけたようにウェイターがテーブルにやってきて、二人のグラスに氷の入った水を注いだ。
村上 春樹 / 色彩を持たない多崎つくると、彼の巡礼の年 amazon
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