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ここを覆っている深い静けさのために、それらの小物はもの淋しくうつむいているように見えた。《…略…》奥に入っていくとますます、静けさの密度が濃くなってゆくような感じだった。わたしたちの足音だけが、コンクリートの天井に吸い込まれていった。
小川 洋子 / ドミトリイ「妊娠カレンダー (文春文庫)」に収録 ページ位置:33% 作品を確認(amazon)
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......を踏み入れた。 寮の中は不思議なくらい昔と変わっていなかった。玄関マットの模様も、十円玉しか使えない時代遅れの公衆電話も、蝶番の壊れた靴箱もそのままだった。ただここを覆っている深い静けさのために、それらの小物はもの淋しくうつむいているように見えた。 やはり学生の姿はどこにもなかった。奥に入っていくとますます、静けさの密度が濃くなってゆくような感じだった。わたしたちの足音だけが、コンクリートの天井に吸い込まれていった。 先生の部屋は食堂の向こう側にあった。先生が言ったとおり、コックさんのいなくなった食堂はもう長い間使われていないらしく、あらゆるものがきれいに乾燥しきっていた。......
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