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心臓がひどく弱ってしまって、一度咳をしてそれを乱してしまうと、それを再び鎮めるまでに非常に苦しい目を見なければならない。
梶井基次郎 / のんきな患者 ページ位置:1% 作品を確認(青空文庫)
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患者・病人・けが人
咳をする・咽ぶ・喉が鳴る
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前後の文章を含んだ引用
......かしこれは咳が癒 ったのではなくて、咳をするための腹の筋肉がすっかり疲れ切ってしまったからで、彼らが咳をするのを肯 じなくなってしまったかららしい。それにもう一つは心臓がひどく弱ってしまって、一度咳をしてそれを乱してしまうと、それを再び鎮めるまでに非常に苦しい目を見なければならない。つまり咳をしなくなったというのは、身体が衰弱してはじめてのときのような元気がなくなってしまったからで、それが証拠には今度はだんだん呼吸困難の度を増して浅薄な呼吸......
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大きなアクビにごまかして
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