TOP > 感覚表現 > 動き・反応・変化・現象 > 消える
(闇に紛れる)みぞをあふれた泥水 が、くぼ地くぼ地へ引かれるようにやみにまぎれて、どこへ行ったか、たちまちのうちに、見えなくなった。
芥川龍之介 / 偸盗 ページ位置:56% 作品を確認(青空文庫)
この表現が分類されたカテゴリ
暗い・闇
立ち去る
消える
しおりに登録する
前後の文章を含んだ引用
......おびえまいぞ。」 これと共に、二十三人の盗人どもは、ひとしく忍び笑いをもらしながら、沙金 を中に、雨雲のむらがるごとく、一団の殺気をこめて、朱雀大路 へ押し出すと、みぞをあふれた泥水 が、くぼ地くぼ地へ引かれるようにやみにまぎれて、どこへ行ったか、たちまちのうちに、見えなくなった。…… あとには、ただ、いつか月しろのした、うす明るい空にそむいて、羅生門 の高い甍 が、寂然 と大路を見おろしているばかり、またしてもほととぎすの、声がおちこちに断続......
ここに意味を表示
暗い・闇の表現・描写・類語(光と影のカテゴリ)の一覧 ランダム5
外の景色はわからない。一面の闇だ。背後になにかを隠しているのではなく、どこまでいっても涯のないような、深い闇。
重松 清「流星ワゴン (講談社文庫)」に収録 amazon
このカテゴリを全部見る
立ち去るの表現・描写・類語(動作・仕草・クセのカテゴリ)の一覧 ランダム5
このカテゴリを全部見る
消えるの表現・描写・類語(動き・反応・変化・現象のカテゴリ)の一覧 ランダム5
林芙美子 / 新版 放浪記
泡のように消え去った
野間 宏 / 暗い絵「暗い絵・顔の中の赤い月 (講談社文芸文庫)」に収録 amazon
このカテゴリを全部見る
「光と影」カテゴリからランダム5
(ぼんぼり)人為的な色に輝く光の塊が、河っぷちに点々と連なる
高樹 のぶ子 / 光抱く友よ amazon
闇が木立をかすめる風のように、死の恐ろしさを心に運んでくる
遠藤 周作 / 沈黙 amazon
ぷすっと穴をあけたように一条の黄ばんだ光が閃く
本庄 陸男 / 石狩川 amazon
「動作・仕草・クセ」カテゴリからランダム5
まっすぐ後ずさりしてゆく。二本の足は少しずつ細くなり、最後には糸になって消えた。
小川洋子 / 揚羽蝶が壊れる時「完璧な病室 (中公文庫)」に収録 amazon
ひとりのひとが何かすると、波のようにみんなに何か影響があるんだねえ。
吉本 ばなな「アムリタ(下) (新潮文庫)」に収録 amazon
精一杯の強さで私は頷き
新海 誠「小説 君の名は。 (角川文庫)」に収録 amazon
口髭には、今飲んだ酒が、滴 になつて、くつついてゐる。
芥川龍之介 / 芋粥
「動き・反応・変化・現象」カテゴリからランダム5
犬のように棄てられて
芥川龍之介 / 羅生門
巨大な送電塔が、スローモーションみたいに傾いていく。
新海 誠「小説 君の名は。 (角川文庫)」に収録 amazon
同じカテゴリの表現一覧
光と影 の表現の一覧
動作・仕草・クセ の表現の一覧
動き・反応・変化・現象 の表現の一覧
感覚表現 大カテゴリ